コロナ禍での20代の転職は増えているのでしょうか?
コロナ禍で会社への不満を募らせる若者の転職希望者は増加傾向にあります。
「入社してすぐリモートワークになり、先が不安」
「コロナ禍での業績不振で給与に打撃が…」と様々な理由が挙げられています。
2021年11月現在ではワクチンの普及によりコロナも収まってきました。
ただ次の〇波が来る可能性もあり、まだまだリモート、テレワークでの仕事も継続していくのではないでしょうか。
しかし、若いから!という勢いだけで転職するのは大変危険な状況です。
こういう事態でもしっかりと準備をしていく事が今後、歳をとっていく上で大事になっていくのではないでしょうか。
今回は20代転職の不安から転職を成功させる為の準備など色々書いていきたいと思います。
20代転職の不安
働き始めたのに数年で転職というのはどうなのか?それは働く側からしたら素直に思う事ではないでしょうか。

転職の理由も”人間関係”、”やりがい”、”給料”色々あると思います。
ただ20代というのは覚え盛り・働き盛りです。
仕事の基礎を覚えるなら20代で頑張るのが1番なのです。
だからこそ筆者としては現役バリバリの中で転職するのは当たり前の事だと思います。
ちなみに20代でバリバリにやると大体30代中盤ぐらいで1番脂がのってきます。
20代前半で働き始め、仕事を覚え、仕事に慣れるまでには大体20代後半で完結できてしまいます。
それだけ20代というのは吸収率が早いものなのです。
そういう中での転職する不安に答えていきたいと思います。
20代で転職って早過ぎる?
社会人経験が少ない20代前半は「ポテンシャル採用」の可能性が高く、今までの経験よりも、将来性が重要です。
20代前半でも先の目標や考えがしっかりとしていて、将来性のある人間性を見せることができれば若いことは有利に働く可能性が高いです。

こんな理由で辞めて大丈夫?
20代初めての転職。こんな理由で辞めて良いのかな?みんなは頑張ってるのに自分だけ…と考える人も。
「年収が低い」「上司とうまくいかない」転職理由は人によって様々です。
なおさら、新卒入社であれば比較対照がなく、迷ってしまうこともあるでしょう。
そんな時は、経験豊富なエージェントに相談してみる事で現状が一般的なのかどうなのかアドバイスを聞き、本当に転職するべきなのかを判断するのもひとつの方法です。
20代前半と後半で転職に違いはある?
ポテンシャル採用に関しては若ければ若いほど有利です。
20代後半に差し掛かると社会人経験も積み、その数年の年月の中でどんな力を培ったのか、ということも大きな選択材料となります。
そのため20代後半になると「キャリアアップ転職」を狙うことが出来ます。
今までのスキルや経験を活かし「給与が上がった」「今までよりも幅広い仕事を任せてもらえるようになった」という人もいます。
20代後半・前半それぞれに強みがあるため、今の自分にとっての強みをしっかりと把握し、見合った求人を見つけることが重要です。
20代での知っておくべき転職のポイント
いざ転職を決めたとしても自分にとってよりよい転職ができなければ意味がありません。
ただ20代の転職で採用する側もまだまだ新人という目で見てきます。
その中で自分にどのようなスキルがあって何が武器なのかを見極める事が大事になってきます。
また妥協も重要です。
スキルがあればそれなりのポジションを狙えると思いますが、ただ単に会社を嫌になって転職する場合は”仕事内容”、”給料”、”やりがい”などどこか妥協する場合があるかもしれません。
それでも自分にとってよりよい転職を決める為にもポイントをしっかり押さえておきましょう。
20代はポテンシャル採用が主流
20代での転職で求められることは実績やスキルではなく「やる気」や「ポテンシャル」です。
仕事に対しての真面目な姿勢や目上の人との会話の仕方などが評価される場合が多いです。
そのため、自分自身の人間性を見てもらえるよう面接対策などは念入りに行いましょう。

学校卒業から3年以内は第二新卒採用
第二新卒では、新卒採用枠、第二新卒・既卒採用枠の両方の応募要件にも当てはまる可能性があり、転職企業の幅が広がります。
第二新卒は、新卒と違い一度社会人経験があり、社会人基礎知識を持っている為、教育期間が短い事が企業にとってのひとつのメリットです。
最近では、大企業も積極的に第二新卒の採用を進める傾向にあります。
未経験職種でも比較的転職しやすい
転職によって「職種」を変えたいと考えている人は早めの決断がおすすめです。
20代はキャリアチェンジの最終チャンスと言えます。
30代になると企業としては管理職候補としての採用となるため未経験職種での転職は難しいとされています。
20代の転職では30歳までしっかりと教育期間があるということで未経験転職でのハードルも低くなります。
20代転職成功させるための準備
転職は何度もできるものではありません。
もちろんキャリアアップの名目でしたら別ですが、それ以外で転職を繰り返していると採用者側から見たら「この人は我慢できない人」だと思われます。
そう考えると20代で転職できるのは1回、多くても2回と考えた方がいいと思われます。
だからこそ早い段階で成功させるための準備は必要になってきます。
したいことを明確にする
実は、「こんなことがしたい!」がしっかり明確になっている人の転職は最も成功に近いとされています。
したいことが明確な人は、自信を持ってこの会社に入って何がしたいのかを話すことが出来ます。
企業が知りたいのは「会社に入って何をしてくれるのか?」ということです。
その2つの意見がマッチすれば、採用はもちろん働く中でのミスマッチの可能性も低くなるからです。
30代以降のキャリアプランを考える
20代での転職は勢いで動いてしまうことが多い傾向にあります。そのためミスマッチが起こり、転職を繰り返すということもあります。
そのため20代で転職する際、自身が30歳になった時、どんな風に働いていたいのかを明確にし目指すべき姿がその会社にあるのかという点で企業を選定するのもいいでしょう。

出来るだけ多くの企業を比較する
20代の転職で最も不利になることは、社会経験が少ない事です。
世の中にはどんな会社があるのか。
どんな働き方があるのか。
それを知らないまま転職活動を進めてしまうと何度も転職を繰り返します。
そのため、企業の選定の際には出来る限り多くの企業をピックアップし、現職と比較することはもちろんのこと、求人同士を比較し良い点・悪い点をしっかりと見極めることが重要です。
20代はとにかくやる気が1番
30代、40代、50代になった人が感じる事ですが、20代のうちにもっと勉強しておけばよかったなと思う人が大半だと思います。
逆に若くして管理職や成功した人は20代のうちに苦労して良かったと思っている人は多いはずです。
それだけ20代の10年間は人生のキャリアの中で非常に重要なウェートを占める事は間違いありません。
仕事のやり方、付き合い、人の動かし方、お金の流れなどなど学ぶべき事の7割はほぼ20代と言って過言ではないのではないでしょうか。
そこでたくさん苦労していく事で経験値が蓄積されていきます。
その為には体力があるうちに色んな事を経験しておけば絶対的に将来の役には立ちます。
もし30代、40代で大変な仕事を任されても体力的にはしんどい思いをしますが、20代なら何とか乗り越えられるのではないでしょうか。

若いうちは体力で何とか乗り切って、年齢を重ねると経験がものを言います。
経験があるから悩む時間も少なくなりスムーズに作業できます。
そうやって仕事というのは成り立っていくものなのです。
だからこそ20代のうちは嫌な仕事でも率先とやる事が大事です。
何も分からないのは当然なのです。
仕事がうまくいかなくて上司、先輩からのお叱りがあったとしてもそれは人生の糧になります。
そう思えば20代はスキルよりもやる気が大事と考えればかなり気が楽だと思います。
そういう意味でも20代はしっかり苦労しましょう。
本当に転職が必要か考える
ここまで書いておいて最後に”転職が必要か”という項目を出しておりますが、これは非常に重要な事です。
転職すると結局はイチからのスタートです。
人間関係だったり仕事での役割、その他全てにおいてイチからのスタートになります。
もちろんキャリアアップは別ですが、20代のでのキャリアアップはなかなか稀な事であり、優秀な人ほど他が言うよりもしっかり自分の事を考えています。
イチからのスタートの場合に1番苦労するのは人間関係です。
20代だったら仕事を覚えるのはすぐでしょう。
また残業など体力的にも我慢できるでしょう。
でも大変なのは人間関係です。
これはどの年代においても苦労します。
いくら良い仕事、良い給料だったとして人間関係が悪ければ精神的に追い詰められ最悪、会社に来れなくなる可能性もあるのです。
もし今の会社で人間関係が良いけど、やりがい、給料において満足せず転職を考えているのであれば1度しっかり考えてみましょう。
私は社交的だしどんな人でも気軽に話せると自信がある人でも人間関係が良くない所に行けばすぐに病んでしまいます。
ちなみに筆者も社交的だと自分では思っていましたが、人間関係がうまくいかない会社もあり、その場合どれだけやっても無理なんだなと気づかされました。
(ちなみにその時は頑張れば頑張るほど逆にどんどん人間関係が悪くなりました)
この意味が分からないという人もいるかと思いますが、分かる人は納得して頂けると思います。

人間関係以外でもイチからのスタートは本当に大変です。
だからこそ転職を考える前に本当に転職が必要なのか自分自身でよく考えてみて下さい。
【番外編】色々経験できるのは20代
在職しても転職しても色々経験できるのは20代です。
常に新しい事に挑戦させてくれますし、さらにその経験が素直に受け入れられます。
また覚える事も早いですし、常に人生の土台になっていくのは20代での苦労だと思います。
20代で苦労して、30代でそれを活かしてバリバリに働く、40代は経験力から部下を統率する。
こんな感じです。
だからこそ20代というのは色々苦労した方がいいのです。
それが在職中であっても転職してもその経験はその後に生きてくると思います。
何がどうあれどんな事でもトライしてみるのは良い事ではないでしょうか。
さいごに
色々と不安の多い20代での転職活動。
以下のポイントをしっかり知っておくことで転職活動の幅が広がります。
【20代での知っておくべき転職のポイント】
1.20代ではポテンシャル採用が主流
2.学校卒業から3年以内は第二新卒採用
3.未経験職種でも比較的転職しやすい
4.20代はとにかくやる気が大事
5.本当に転職が必要なのかしっかり考える
20代での転職は焦らずしっかりと将来の自分と向き合いながら進めていく事が重要です。
かといってこのままでいいのかと悩む事もあります。
ただ20代だからこそ考える事もたくさんあります。
こういう経験は20代でしかできないものであり人生の中でも重要な岐路になると思います。
だからこそ準備もしっかりと行い悔いのない転職をしましょう。
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