調理師のやりがいのある職業でしょうか?向いている人、向いていない人

調理師とは国家資格である調理師免許を各都道府県の知事により交付された人の事です。

食に関する知識を持っており、食に関してのスペシャリスト。

調理技術だけでなく、衛生学・栄養学・食文化などの知識を有しており食生活の向上を助けて発達させていく人達です。

調理師としてやりがいは、人の数だけあると言っても過言ではありません。

調理師としての仕事のどんな部分にやりがいを感じるのか、また調理師に向いている人・向いていない人などについてお話をしていきたいと思います。



調理師のやりがい

調理師のやりがいのある職業でしょうか?向いている人、向いていない人

一番のやりがいはやはり何と言っても、料理を作り人から美味しいと言ってもらえる事だと思います。

自分の料理を美味しいと言って食べてくれたり、これどうやって作ったの?なんて言われると、やっぱりすごく嬉しいものです。

最近では個店人気も相まって、カウンター席からの調理風景が見られる所謂ライブ感の人気も高まっています。

ゲストの前で調理を行う事でごまかしは一切きかない為に緊張感がありますが、だからこそやりがいにも繋がります。

鉄板焼きやイタリアン、割烹料理、鮨などあらゆる業態でこういったやりがいを得る事が出来ます。

上記のようなオープンキッチンではなくて、クローズドキッチンスタイルでのお店でもやりがいを感じる事は出来ます。

厨房・キッチン内での仕事は複数の仕事を同時に行うマルチタスクです。

お客様の満足度を上げていく為には、効率良く仕事をしていかなくてはなりません。

飲食店の仕事は「誰でも出来る」「簡単」などと思われがちですが、全くそんな事はなく頭を使って考えながら仕事をする必要があります。

キッチン内で仕事をする調理師だけではなく、ホールも洗い場の仕事だって同じです。

確かに誰でも出来る仕事ではあるのですが、そこには仕事のレベルの差が確実に存在します。

洗い場の仕事はシンプルに食器を洗う仕事です。しかし、店の状況を把握している人が洗い場に入ると、効率が段違いになるのです。

例えばランチタイムの飲食店はまさに戦場で、1時間という短い時間に多くのお客様の対応をしなくてはなりません。

だからこそ、メニューに使用する食器は何か・フォークやスプーンの数は足りているか、後回しにしても良い食器は何か?といった事を、その場その場で判断していく事が重要になります。

こういった仕事のどこにやりがいを持てるかと言うと、時間内に仕事を終える事が出来るかどうかと言う部分にやりがいを持つ事が出来るのです。

言い方に語弊があるかも知れませんがゲーム感覚で仕事に取り組み、時間内に終えれたら勝ち、終われなかったら負けという具合です。

仕込みや調理でも同じような感覚をもって仕事が出来ると、まさにやりがいに繋げる事が出来ます。



調理師に向いている人

調理師のやりがいのある職業でしょうか?向いている人、向いていない人

調理師に向いている人は、サービス精神が旺盛な人は向いていると思います

美味しい料理を作る事はもちろんですが、お客様のお腹のふくらみ具合で提供量を微調整したり、ご年配の方がいらっしゃったら少し小さいサイズに切り分けて食べやすくしたり。

ほんの少しの手間と気遣いでお客様は本当に喜んでくれます。

調理師の世界は正直言ってまだまだ縦社会です。

よって、上から言われた事は絶対というような風潮がある為、学生時代に運動部などで先輩・後輩の関係性を経験してきた人は順応できると思います。

こういった調理師の仕事のリアリティを分かっているかどうかも、向いているかどうかに関わる重要な要素の一つです。

下積み・修行期間が長いと言われている調理の世界。

自分が独立を出来るほどの腕がなく、実力が付くまでは稼げなくても当然と考えられる人には向いていると感じます。

逆に言えば、料理の腕とお客様を呼ぶ力があれば上下関係など気にせずに独立して稼ぐ、しかも大きく稼ぐ事だって可能な世界です。

飲食ビジネスをやっている人で二極化する部分でもあるのですが、すべての人が独立をしたくて飲食をやっているわけではなく、安定して働きたいという人だっているし、単純に好きな事をして仕事をしていきたいと思う人も多いのです。

そういった人は、下積み・修業期間といった概念の無い飲食企業で経験を積み、調理の技術を活かしながらマネジメントスキルを磨いていく事が良いのではないかと感じています。

誰もが知るような大手外食企業では、SV・エリアマネージャー・関東店舗統括といった役職に就ければ、年収600万以上という給与はざらにある為キャリアパスの一貫として狙っていく事も考えられると思います。

調理師として料理を極めるのか、調理師という資格を活かしてマネジメントも行っていくのか。この辺りは人によるところですね。

調理師に向いていない人

調理師のやりがいのある職業でしょうか?向いている人、向いていない人

では逆に調理師に向いていない人はどういった人でしょうか?

まず考えられるのが、チームワークを大事に出来ない人。

独立して一人でも飲食店を経営していく事が出来る人以外、ほとんどの場合周りに同僚や先輩・後輩がいるはずです。

調理師のやりがいの部分でも触れた通り、調理師の主戦場であるキッチン・厨房内の仕事はマルチタスクの仕事です。

1人で出来る仕事、出来ない仕事がある為、周りの人間と如何に協力をして仕事をしていけるかが重要。

自分のやりたい事だけやっていたり、周りとの足並みを揃えられなかったりすると仕事効率が一気に下がってしまいます。

更に、チームワークが出来ないやつと思われれば、それだけで居心地が悪くなるでしょうし、逆もまた同じでしょう。



衛生面のルールを守れない人

これはあり得ないと言いますか、調理師だけでなく飲食ビジネスはお客様が直接口にするものを提供する仕事の為、安全面・衛生面に関してのルールは徹底的に遵守する必要があります。

衛生に関するルールは数多く存在し、何かあった時の為に記録を付けておかなくてはならない事が多いのです。

例えば手洗いチェックは1時間に1回全スタッフ実施、冷蔵庫・冷凍庫の温度チェック、食材の消費期限の管理など、営業中に行わなくてはならない事が多く存在します。

こういった記録を残さなくてはいけない理由が、食中毒の疑いなどが発生してしまった場合、保健所等にこういった記録を提出しなくてはならないからです。

チェックするだけなので簡単に思われるかもしれませんが、満席時のピークタイムにも滞りなく実施する必要がある事はもちろん、営業日全てで行わなくてならない為、現場としては結構大変です。

こういう細かい事も仕事の内に入りますので、衛生関連の意識が低い・ルールを守れない人はお店にとってかなり高いリスクになるし、本人にとっても向いていないかもしれません。

上記に挙げたチームワークやルールに関しては、正直言って調理師だけではなく全ての仕事において言える事でもあります。

これが出来ないというのであれば組織での仕事が向いていない為、本当にひとりで出来る仕事を探すべきかもとも思います。

さいごに

調理師のやりがいのある職業でしょうか?向いている人、向いていない人

最後にまとめてみると、調理師の仕事の最大のやりがいはやっぱり美味しい料理を作って、お客様に食べてもらいたいと思っている人ではないのかなと思います。

どんな事にやりがいを持つかは、人によって変わると感じますがやっぱり美味しいものを食べて喜んでもらいたいと思える人でないと、長時間労働になりがちな調理師の仕事はきつく感じてしまうでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました