旅行などの際の宿泊先の選択肢の1つとして「ユースホステル」というものがあります。
1970年代ころが最盛期で、若者向けに比較的安く泊まれる宿として全国に普及しましたが、格安もホテルや交通費とビジネスホテルの格安パックができたり、若者の旅離れなどもあり現在は最近は数を減らしつつあります。
また、宿泊する年代層も1970年代に若者だった人が中心となりつつありますが、宿泊者同士が仲良くなれるように雰囲気作りなどに工夫を凝らしたユースホステルのあり、現在でも大盛況の施設もあります。
そんなユースホステルでオーナーとともに働いているのが「ヘルパー」と呼ばれる人たちです。
受付や食事の補助などを行うのに加え、お客さん同士の交流を促すなど大切な役割を果たしています。
このユースホステルのヘルパーという仕事はどれくらい稼ぐことができるのでしょうか。また、やりがいやメリット、どんな人に向いているかなども解説していきたいと思います。
ユースホステルのヘルパーは稼げるのか
ユースホステルのヘルパーはどれくらい稼げる脳でしょうか。
はっきりいってほとんど稼げません。
給料無しや、日給2000円ほどといった、ボランティアに位置づけられるものから、アルバイト程度の時給が支払われるところがほとんどです。
長期的に働くことで何とか往復の交通費程度は稼げるかもしれません。
一方で、ユースホステルヘルパーは住み込みで働いていて、食事も支給されるケースが多いです。
ですので、極端な話ですが一生ユースホステルのスタッフとして働いていけば食住に困ることはありません。
一方で不景気の中営業がいつまでも続く保証もありませんし、衣装働けるものでもありませんので、学生さんの長期休みや休職中に就職活動をしながら働くといった形が一般的です。
ユースホステル協会の正社員であれば月給十数万は出るようです。
ユースホステルヘルパーとして働くことのやりがいやメリットは?
上述した通りユースホステルのヘルパーのほとんどは賄付きです。
また、ユースホステルは観光地に建てられているケースが多いですので、空き時間などは周辺の観光などを楽しむことができます。
日常と離れて仕事をすることができますので、気分的にもリフレッシュできます。
社会に出て一旦仕事を辞めて働いている人もいますが、ヘルパーという仕事の中で自分探しができる可能性もあります。
ヘルパー同士やお客さんとの出会いもあり、旅が好きな人であれば、仕事を楽しむことができます。
ユースホステルのヘルパーとして働くことで、様々な職業の能力が身につきます。お客さんとの交流で接客を学ぶことができますし、料理の補助などの仕事があれば料理の技術が身につきます。
給料はほとんどないか相当安いものがほとんどで、決して楽な仕事ではありませんが、これだけおおくのやりがい、楽しさがあり、本就職をする際にも役立つスキルが身につきますので、一度お勧めしてみたいお仕事でもあります。
ユースホステルヘルパーは大変か?
ユースホステルヘルパーは、賃金が安い割にかなり大変なお仕事です。
接客、掃除、料理など幅広い仕事を効率的にこなす必要があります。
ほとんどのお客さんとの高いコミュニケーション能力も必要とされるため、暗い性格の人はあまり向かないかもしれません。
また、知らない土地で長期間働くことに疲れてしまうこともあるかもしれませんが、お客さんや他のヘルパーの人たちとの出会いを楽しみながら仕事をすることで乗り越えていくとよいと思います。
とはいえ、多くのユースホステルヘルパーは未経験で働いています。
当然オーナーなどが仕事を丁寧に教えてくれますので、まじめに一生懸命働けば勤まるお仕事です。
ユースホステルのヘルパーはどのような人に向いている?
ユースホステルのヘルパーのお仕事で必要不可欠なのは「旅が好き」であることです。
旅が好きであることで、日常とかけ離れた場所で仕事をすることが大変でも楽しく感じます。
あとは人としてほぼ独立した心を持っていることです。
自宅から遠く離れた場所である程度長い期間籠ってのお仕事ですので、故郷や家族への思いが強いと仕事中寂しく感じてしまうかもしれません。
それからメリハリのある生活ができるのも重要です。
ユースホステルのヘルパーの仕事は、細かくスケジュールが設定されていることが多いです。
休憩時間と仕事時間のメリハリも重要ですので、ダラダラとした生活しかできない人はあまり向いていません。
そしてなによりも「人と接することが好き」であることが重要です。ヘルパーの仕事はお客さんとのコミュニケーションが中心といっても無理はありません。
ちょっと人と話すのが苦手な人は、コミュニケーションの練習としてヘルパーになってみるのも良いかと思いますが、知らないひとの前だと極度に緊張したり、知らないひとと接することに苦痛を感じてしまうような人はこの仕事はやめたほうが無難でしょう。
あとは学生さんであれば時間のある方、社会人であれば長期間求職してもお金に困らない状況である必要があります。
社会に出たけどパワハラなどをうけていったん退職し、自分を見つけるためにユースホステルのヘルパーになった人もいます。
いったんは収入は減ってしまいますが、ヘルパーの仕事を経て自分に何が向いているのか見つけることができれば長い目線で見るとプラスに持って行けるかもしれません。
さいごに
今回はユースホステルのスタッフのお仕事、つまりヘルパーについてまとめてみました。仕事は大変で、報酬もボランティアか、よくてアルバイト程度のものですが、大きなやりがいや楽しさがあり、素晴らしい思い出を作ることができる仕事ということができます。
一生働くには適切な仕事とは言えませんが、そのあと正規で働く際の職業訓練として様々な役に立つ技能が身につきます。
ユースホステルヘルパーという仕事に興味はあるけど、どんなものかわからないという方は、一度旅行の際に泊まってみてその仕事ぶりを見てみるのも良いでしょう。
お客さんとのコミュニケーションを積極的にとるようなユースホステルもあるので、そういった場合仕事について聞いてみてもいろいろ答えてくれるかもしれません。
コメント