資産運用・財テクの手法、それぞれのメリット、デメリット、リスクリターンを検討

バブル期のころから「財テク」という言葉を耳にする機会が増えました。

財テクとは、もともとは企業が余剰資金を増やす手法に用いられていた言葉ですが、徐々に個人がお金を増やしたり、支出を減らしたりする手法の意味で使われるようになってきました。

目指せ財テクニスト!初心者の為に注意点・方法など誰にでもできる財テクを紹介
財テクニストになる為に色んな財テクを知っておかなければなりません。財テクも時が経つにつれ徐々に進化を遂げてきました。今回は初心者の為に注意点・方法など誰にでもできる財テクを紹介致します。

バブルの崩壊により、バブル期に用いられていた財テク術の難易度は上がり、現在では難しくなってきてはいますが、その手法は徐々に多岐にわたるようになり、初心者でも取り組みやすい内容のものも増えてきました。

昔の日本、また海外の一部の銀行ですと利回りが4%から7%ぐらいの所もあります。

もちろん発展途上国の国でリスクは高いです。

ただ先進国でも普通預金で0.1%という国もあるのです。

ちなみに日本は普通預金で0.001%、1年定期で0.002%です。(2021年8月現在)
いかに日本が少ないかが分かりますよね。

節約・貯蓄・投資の前に今さら聞けないお金の超基本、お金を稼ぐ・貯めるの知識
稼ぐ・貯める・お金の知識でどの本を読めばいいか迷っている方いませんか?本記事では節約・貯蓄・投資の前に今さら聞けないお金の超基本を紹介します。

そこで本記事では、「資金を増やす」ことの特化した財テク術や資産運用術について紹介し、それぞれのメリットやデメリット、リスクやリターンについて紹介したいと思います。



銀行貯金で資産形成は困難

資産運用・財テクの手法、それぞれのメリット、デメリット、リスクリターンを検討

個人の資産運用や財テク術が重要と化している理由の一つに、銀行貯金の利率が著しく低い状況が長年続いていることにあります。
100万円預けても1年の利子はたった数百円。

普通預金、定期預金、ネット銀行、貯蓄スタイルのメリット、デメリット
これからの貯蓄スタイルはどうなのでしょうか、普通預金or定期預金orネット銀行?色んな選択肢があるなかでメリット、デメリットについて考えていきたいと思います。

忙しい現代人は銀行の営業時間内にお金を引き出すことも難しく、時間外に引き出すと手数料も惹かれます。

他の人にお金を振り込むときも手数料を取られ、それらの手数料は簡単に貯金の利子を超えてしまいます。

高度経済成長期などは利率が数パーセントもあった時期があり、そのころは貯金が賢い資産形成術ではありましたが、超低金利時代がいつ終わるのかも全く見通せない中、銀行にお金を預けるというのはセキュリティ上のメリットしかなくなってしまっています。

元本保証がある分リスクはないですが、リターンもない、銀行貯金はほぼノーリスクノーリターンで、資産運用術や財テク術に含めることもできません。

生命保険会社の年金保険や学資保険で資産形成

資産運用・財テクの手法、それぞれのメリット、デメリット、リスクリターンを検討

学校を卒業して社会人になると、会社に保険の営業活動をされている方に声をかけられ、そのまま保険に入る人も多いかと思います。
その中で生命保険と並んで多く営業を受けるのが個人年金保険です。

あなたの生命保険の契約内容は大丈夫?損?得?生命保険の基礎知識を解説
なんとなくで生命保険に入っていたりしませんか?あなたの生命保険の契約内容は大丈夫でしょうか?もしかしたら損してるかも?それとも得しているの?そんな生命保険の基礎知識を解説致します。

現役時代は月々保険料を払い続け、定年後に支払額より多い金額を年金として受け取ることができます。

国の年金が徐々にアテにならなくなっている中で、大手生命保険会社が運営する年金保険は老後の安心のために不可欠なものでもありますが、同時に資産形成術の一つともなっています。

払い込み期間、きっちり保険料を納めることができれば払込金額を超える金額を受け取れます。

例えば生命保険会社最大手の日生の年金保険の場合、払込金額の105%程度を受け取ることができ、銀行貯金の利率をはるかに上回っています。

一方で経済的事情や払込期間中の死亡などにより、途中解約となってしまった場合は受取額が払込額を下回ってしまうリスクがあります。

お子様がいらっしゃる場合は子供の学資保険で資産を形成する方法もあります。

お子様が進学されるときなど、お金が必要な時期に払い込んだ保険料を上回る保険料を受け取れます。

学資保険は保険者や被保険者の死亡時の金銭的リスクが無いようになっています。

保険者(親)が契約期間中に死亡したり高度障害となった場合は払い込みが不要になり、お子様への補償はそのままです。

万一お子様が受取時期までに亡くなられた場合は払込金額相当が死亡保険金として支払われます。

一方でこちらも経済的事情で保険料が払えなくなって途中解約してしまった場合受け取れる金額が少なくなってしまうリスクがあります。

保険料の支払いのために学資ローンを組んでしまうようなことになればローンの利子の支払いが保険による利率を上回ってしまい損失となります。

年金保険や学資保険などを利用した資産形成術はローリスクローリターンな手法といえます。



iDeCoやNiSAを用いた財テク術

以前の記事でも紹介させて頂きましたが、比較的初心者でも取り組みやすいといわれている財テク術がiDeCoやNiSAを利用する方法で、インターネットやテレビCMなどでも取り上げられています。

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おすすめの財テク3選をピックアップしてみました。投資の中で堅いと思われるつみたてNISA、個人向け国債、iDeCoについて簡単にまとめてみましたので特に初心者の方には見てもらいたい記事になっています。

これらは株式投資の1種ではありますが資産を失うリスクが少なく、比較的高い確率で資産を増やすことができるといわれています。複利でうまく運用すれば数年で資金を倍にできる可能性もあります。

また、投資で得た利益は非課税となっているので節税効果も非常に高くなっています。

iDeCoは、60歳を超えないとお金を引き出すことができないため、急にお金が必要になった時などに困るというデメリットもありますが、NiSAはいつでも引き出すことができます。

基本的には長く運用することで損失の可能性を減らせる仕組みとなっていますが、途中の含み損や評価額減少に耐えられずチキン決済のようなことをしてしまうリスクがります。

チキン取引防止の観点から言えば、60歳まで引き出せないからあきらめがつくという点ではiDeCo側にメリットがあります。

一方でいずれも元本保証ではなく、株式相場の変動による損失のリスクはあります。

基本的に経済は成長していて、今まで「20年前に買ったものを今出したら損失になっている」という状況は発生していないようです。

ただ、その状況が絶対に今後続くという保証はないので、iDeCOやNiSAを長期間きっちり運営しても確実に利益を増やせる保証はありません。

そういった点からiDeCoやNiSAを利用した財テク術はリスクもリターンも中程度ということができるでしょう。

株やFXなどの投資を用いた財テク術

資産運用・財テクの手法、それぞれのメリット、デメリット、リスクリターンを検討

株やFXなどの投資を用いて資金を増やす方法も財テク術の一種です。

これらは言うまでもなく上級者向け、ハイリスクハイリターンな方法です。

成功者は億万長者になれる可能性もありますが、9割以上の人が資金を失って相場から撤退していきます。

しっかりとした資金管理と手法に対する正確な情報収集が必要とされる非常に難しい財テク術といえます。

また株やFX、投資などを財テク、資産運用と考えない人もいます。

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それがギャンブルという考えですね。

ただそれは人それぞれの考えであって、私はさじ加減だと思っています。

生活費の半分以上、さらに生活費を超えた金額を投資に回しているのであれば明らかにギャンブルです。

そうではなく生活費の10%を毎月コツコツと入れて、できるだけ安全性の高い商品やリスクヘッジをしているなど年利として3%~5%前後をあげていれば間違いなく財テクです。

もちろん株、FXの場合、年利100%-300%狙う人もいますがそれが悪いとは言いません。

ただ財テクとは言えず仕事かギャンブルの部類に入るのではないかと思います。

財テク・資産運用とギャンブルを混同させない

資産運用・財テクの手法、それぞれのメリット、デメリット、リスクリターンを検討

財テクというのは資産を増やすという事です。

逆にギャンブルは増えたり減ったりします。

何が違うのか?

私の勝手な考えですが、財テクは自分の資産を守りながらお金を増やしていく事だと思っています。

それは買う商品の事を調べて勉強したり、もしダメだった時のリスクヘッジをしたり分散投資をしてどこかで利益を得たりなど色々考えた上でのやり方だと思います。

それがもし、”多分儲かるから”、”とりあえず買ってみよう”、など適当に投資と言われる商品を購入していたらこれは間違いなくギャンブルです。

もちろん色々調べた上、勉強した上で資産が減ってしまう事もあるかもしれません。

ただそれは知識の蓄積という上では今後の財テクをする上でプラスになっているのではないでしょうか。

それでもマイナス分は限定的ですよね。

ギャンブルの場合は資産が半分以上さらには全くなくなるという事もあります。

財テクを行う上でそうあってはならないという事です。

だからこそ財テクという考えで株やFXなどのハイリスクハイリターンな商品を買う場合はギャンブルではないという事を念頭に置きながら財テク、資産運用をするようにしていきましょう。



興味のある資産運用・財テクをやり続ける

資産運用・財テクというのは色んな所でできます。

クレジットカード、1つを取っても色んな会社があり、色んなサービス・ポイントがあるのでなかなか難しいですよね。

今回挙げた銀行貯金、生命保険、iDeco、NiSA、株、FXなどなどこれら1つを取っても色んなやり方があります。

なのでまずは色々やってみて下さい。

そして自分のライフスタイルや性格に合うものを選んでみて良い物が見つかればそれをやり続けて下さい。

これだけ色々なサービスが溢れている世の中で全てをやるというのは実質無理があります。

だからこそ1つに絞っていきそれを極めて言った方が長続きすると思います。

またやりながらサービスの変更等もあるのでやり慣れているものであれば対応しやすいものです。

テレビ・雑誌等で出ているスペシャリスト達も1つの事に特化した人が多いですよね。

広く浅くの知識よりも資産運用・財テクに関しては狭く深くの知識の方がいいのかもしれません。

さいごに

資産運用・財テクの手法、それぞれのメリット、デメリット、リスクリターンを検討

「資産運用・財テクの手法、それぞれのメリット、デメリット、リスクリターンを検討」と題し、資金を増やすための資産運営方法や財テク術について紹介し、それぞれのリスクやリターンの大きさを検討してみました。

・銀行貯金の利子はかなり低い状況が続いていて資産形成はできない

・年金保険や学資保険は途中解約さえしなければ少額ではあるが確実に資産を増やせる

・iDeCoやNiSAはリスクの小さい投資信託術ではあるが元本保証ではなく、メンタルがやられてチキン取引の危険もある

・株やFXなどの投資は言うまでもなくハイリスクハイリターン

・財テク、資産運用でギャンブルをしてはいけない。

いずれの資産運営や財テク術に関しても、必ず「余剰資金」で行わないと損失になってしまいます。

これが生活費を超える金額を投資に回していたら資産運用、財テクではなくなりいつかは破産してしまいます。

また何においてもまずは勉強する事です。

何も考えずに言われた通りの商品を買っていたら間違いなく鴨が葱を背負って来る状態です。

もちろん初心者なら最初のうちは間違いもあるかもしれません。

でもその間違いに気付けるか気づけないかは大きな違いとなります。

利用する前に、普段の収入の中からどれだけの出費があり、どれだけ財テク術に回せるかを考えてしっかり予算を組んで取り組んでいくことで資産が形成されていくことでしょう。

まずはリスクの少ない所から年利0.1%-1%でも増やす事を目指して頑張っていければ徐々に資産運用・財テクの楽しさが分かってくるはずです。

大きくいくと絶対に事故します。安全に、安全に、それが資産運用・財テクの成功方法だと思います。

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