「これから、投資を始めたい」
「老後に備えて資産運用を始めたい」
「どこの国に投資しようか迷っている」
こんな人に向けて記事を書いています。
資産運用といえば、何をイメージしますか?
「株式投資」・「投資信託」・「iDeco」・「為替」・「不動産」・「債券」「仮想通貨」などいろいろな資産運用方法があります。
そしてそれらの資産運用をする上で、各国の経済指標を確認することが重要になります。

特に、自分自身で株を買ったり、投資信託を選択する場合には、経済指標の結果を把握しておくことがマストと言えるでしょう。
・日本に投資するのか?
・新興国に投資するのか?
・他の先進国に投資するのか?
経済指標を確認することで、これらを選ぶ際の参考にすることができるのです。
この記事では、資産運用をする際に知っておくべき経済指標を紹介していきます。
これから投資を始める人、また投資を始めてなかなか勝てない人、またちょっと投資に関して勉強したいなと思い始めた人などに参考になる記事ではないでしょうか。
この記事は、2級FP(ファイナンシャルプランナー)技能士が作成しています。
この記事を読んだ事によって絶対に儲かるという事ではないですが、きっかけぐらいは与えられるのではないかと思っています。
それでは、内容を見ていきましょう。
経済指標の重要性
記事の冒頭でも解説しましたが、資産運用をする上で経済指標の結果が重要になってきます。
例えば日本に投資をする場合、これからの日本が成長することで資産が増えることになります。
逆に、今後日本が衰退すると判断した場合は、他の国に投資することが上手い資産運用の方法になりますね。
では、どうやって日本が成長していくのか判断すればいいのでしょうか?
それが今回紹介していく経済指標です。
経済指標を見れば、その国の経済成長や景気の動向を確認することができるのです。
日本以外の各国も経済指標を公表しているので、外国に投資する際の投資先を選ぶ時にも経済指標の結果が参考材料にもなるのです。
経済指標はどうやって確認する?
では、経済指標をどうやって確認すれば良いのでしょうか?
日本の経済指標は、内閣府の公式ホームページでどなたでも確認することができます。
また、「証券会社の公式ホームページ」や「ヤフーファイナンスなどのネットのニュースサイト」、「専用のスマホアプリ」などからも確認することができます。
証券会社の公式HPやニュースサイトでは、海外の重要な経済指標の結果やいつ発表されるかの予告なども閲覧できるので非常に便利です。
また、速度感には欠けますが、「経済新聞」や「モーニングサテライト」などの経済ニュース番組からも情報を得ることができますよ。
国内総生産(GDP)を理解しよう!
国内総生産(GDP)は、一定期間に国内で生産されたすべての財とサービスの付加価値の総額のことで、その国の経済の成長や景気の動向を判断することができる経済指標です。
各国の株式に投資する場合や通貨に投資する場合など、様々な投資の判断材料としてこのGDPを使用します。
GDPは、各国が3か月ごとに公表しており、その時の時価で金額を評価する「名目GDP」と、ある基準時点の価格水準で評価する「実質GDP」の2パターンが存在します。
資産運用初心者の方は、GDPが前年より何パーセント増加・減少したのか?
を見ることで、経済成長を判断する基準にすることができます。
余談になりますが、日本のGDPは、1位の米国・2位の中国に次ぐ3位に位置しています。
順位で見ると強そうに見えますが、成長率としてはイマイチな結果が続いています。
これからの日本がどれだけGDPを伸ばしていけるかが課題と言えるでしょう。
景気動向指数
景気動向指数は、生産や投資、消費や労働など総合的な景気の動向を示した経済指標です。
各国の景気の現状を把握したり、各国な将来を予測することができる指標です。
景気動向指数には、数か月先の景気の動向を示している「先行指数」、現在の景気の動向を示している「一致指数」、半年~1年遅れで反応する「遅行指数」に分けられます。
日本の景気動向指数は、内閣府によって毎月作成され、2か月後の上旬に公表されます。
私たちの身近にある指標としては、
有効求人倍率が「一致指数」に完全失業率が「遅行指数」に当たります。
このように、各国の景気の動向を確認するために景気動向指数の確認が重要になるのです。
金融政策発表
金融政策は、各国の中央銀行が国の政策金利を決定する指標です。
ただ金利を決めるだけではなく、メンバーが現状の景気状態を判断してうえで、今後どんな金融政策をとっていくのか会合することになります。
金融政策を行うことで、国の物価の安定・経済成長の持続・国の収支の均衡などを維持する狙いがあるのです。
金利が低いと、お金を借りやすくなり、お金を借りた投資が行われやすくなることやローンを組みやすくなることから、経済が活発化しやすくなります。
逆に、金利が高いとお金を借りづらくなるので、経済活動が抑制される効果があるのです。
政策金利は、1国の経済活動に大きく影響するため、「株」・「外貨投資」・「不動産投資」など様々な金融商品に大きな影響を与えることになります。
日本国内での代表例としては、「アベノミクス」があります。
アベノミクスで、政策金利の異次元緩和が行われたことにより、株・為替の相場に大きく影響を与えることになりました。
あらかじめ勉強していた人にとっては、資産を大きく増やすことができるチャンスだったというわけです。
今回のコロナ禍でも多くの国が利下げしたことにより、お金の価値が下がることが懸念されました。
お金の価値がなくなることを恐れて投資家が株に変えることにより、株高の後押しとなりましたね。
外貨預金をする場合でも、貰える金利に大きく影響するため、資産運用を行う上で絶対に知っておくべき経済指標となります。
経常収支
経常収支とは、海外との貿易や投資などの収益の合計を示した指標です。
もしもこの経常収支が赤字の場合は、国債を発行して借金をしている国ということになります。
そんな国に投資したいと思う投資家の人はほとんどいませんよね?
投資されない国が成長するのは、難しくなるため投資には向かない国となります。
また、経常収支はGDPの数値や輸出企業の利益にも大きく関連します。
わが国でいうと、トヨタ自動車などの輸出会社の利益にも間接的に影響してくるのです。
以上の理由から経常収支もいろいろな金融商品に影響を与える経済指標だと言えるでしょう。
投資の際には、是非参考にしてほしい指標だと言えます。
経済指標の過信は危険
経済指標は、あくまでも指標です。
株式や為替、債券などの価値は、経済指標結果に影響する場合もあれば関係しないこともあります。
現に日本の通貨は、震災時や世界のリスクが高くなったときに買われる通貨です。
大地震が起きたからと言って、円から外貨に投資すると損をしてしまうことがあるのです。
投資をする場合は、うまくリスクを回避した取引(これをリスクヘッジという。)するために分散投資をして自分の資産を守ることが大切です。
長期投資を行っている方には必須
投資初心者、勉強段階の方はながら見でも全然良いと思います。
それでも徐々に様々な指数を見る事は必要不可欠になると思います。
デイトレ等の場合はロウソクの動きを見ながら秒・分・時間単位で売買する事が多く指数はあまり影響されません。
逆に長期での投資の場合はまずどのようなものを買えばいいかという所から始まりますよね。
株や為替、さらには不動産に関しても同じような事が言えます。
日本の動向、さらには海外の動向、これから買うものに関してはどういう風な影響が起こるのかなど色々総合的に考えなけれなりません。
そうなると経済新聞に情報も重要ですが、購入するものに沿った指数も大事になってきます。
そうやって本当に儲かるのかどうかを判断した上で購入するのがオススメです。
購入した後も指数を見ながら今度どのようになるのか、逆に持っている事でリスクになりそうだなといった事までも判断して売りの材料を見つける必要があります。
但し、先の記事でもお伝えしましたが過信は禁物です。
あくまでも指数ですので一つの参考でという考えに留めておくのがいいのかもしれません。
何事も勉強、重要経済指数に興味を持つ事も大事
やっぱり最初は理解するまでには時間がかかるかもしれません。
ただ理解する事で損する事はなく得する事ばっかりです。
投資をする上で”たられば”は通用しません。
あとで後悔しない為にも勉強する事は必要なのではないでしょうか。

投資をギャンブルと思っている人でもパチンコ、競馬などでデータを見て調べたり考えたりする事はないですか?
基本的にそれと一緒なのです。
ただ難しい言葉だから敬遠しがちですが、覚えればなんて事ありません。
さまざまな指数は色んな組み合わせにより最高のデータを導き出してくれるかもしれません。
まずは興味を持つ事、そして勉強する事。
損したくなければ挑戦してみて下さい。
楽してお金は稼げません
私も常に思っています。
”楽してお金が稼げたらいいな”
でも人生そんなうまくはいかないですよね。
投資も同じです。
最初はビギナーズラックで大きく稼げても何も知らずにやっていたらいつの間にか資産が減ってしまいます。
そうなるとこのままでは駄目だと気づき何かしらの勉強をするのです。

私は重要経済指数に行きつくまでは色々な遠回りをしました。
もちろん重要経済指数だけでは勝てません。
他にも気にしなければいけない指数はたくさんあります。
その中で世界情勢から国内情勢など色んな事を加味した中でどれに投資をするかを考えます。
それでも1つ覚え2つ覚え3つ覚えていけばおのずと結果も出てくるのです。
だからこそしっかり苦労しましょう。
そうして成功をつかみ取りましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
今回は、金融資産運用の結果に大きくかかわる重要な経済指標について解説してきました。
株式や投資信託、外貨投資などの金融商品もデータを基に分析&投資していくのが投資の基本です。
また今回紹介した経済指標は、特にオーソドックスなものです。
他にもたくさんの経済指標が存在しています。
色んな経済指数を把握できれば掛け合わせで面白いデータも導きだせるかもしれません。
そのデータ次第では勝ちを積み重ねられるかもという事も、、、
但し、勉強する事で損は絶対ないと思います。
最初は興味本位でも全然大丈夫です。
興味がある人は是非勉強してみて下さいね。
以上になります。
これから、資産運用を始める方は、是非今回紹介した経済指標を基に投資してみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました。
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