「外貨預金に興味がある」
「外貨預金って聞いたことがあるけど、どんなものなの?」
「外貨預金のメリットやデメリットを詳しく教えてほしい」
こんな人に向けて記事を書いています。
現代の日本では、銀行にお金を預けてもほとんど利息が付きません。
どうせ預けておくなら、少しでも多くリターンを受けたいですよね?
そんな人にオススメの金融商品が『外貨預金』です。
外貨預金って難しい言葉だからちょっと分からないという方いますよね。
理解してみたら簡単です。

この記事では、外貨預金の特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説していきます。
記事の筆者は、2級FP技能士の資格所有者です。
外貨預金とは?
まずは、外貨預金について解説していきます。
外貨預金は、円を外貨に換えて預金する投資方法です。
外貨とは、外国のお金のことで、「アメリカのドル」・「EUのユーロ」・「イギリスのポンド」・「オーストラリアの豪ドル」などいろいろな通貨に変えて預金することが可能です。
考え方としては、円で行う預金と基本的には仕組みが同じとなっています。
外貨預金の概要は以下の通りです。
外貨預金の概要
・取引機関:主に銀行
・預金に必要な金額:銀行によって異なる
・利息:銀行、通貨、預金の金額によっても異なる
・換金:普通預金の場合は、いつでも換金可能。定期預金の場合は、満期時に換金が可能
外貨預金は、銀行で取引が可能です。
近年では、ネット銀行からかんたんにお取引いただけます。
預金に必要な金額は、銀行によって異なります。
換金の方法も普段の預金と同じように「普通預金」と「定期預金」が存在します。
外貨預金についての基本について理解できましたか?
次の章では、外貨預金を行うメリットについて解説していきます。
外貨預金のメリット
外貨預金のメリットは以下の通りです。
・日本の預金よりも利息が高い
・為替差益も狙える
・ある程度放置できる
一つづつ詳細を確認していきましょう
日本の預金よりも貰える利息が高い
日本は、現在マイナス金利政策を行っています。
つまり、日本の銀行に預けても貰える金利が少ないということです。
これはどういう事か分かりますか?
ただ同然で銀行にお金を貸しているのと同じ事です。
普通金利の場合、ネット銀行ですと高い所で0.2%といいうのがありますが、大抵は0.01%-0.02%という所が多いです。
1万円預けて1年後に100円か200円ぐらいもらえます。
これはまだいいですよね。
大手銀行は0.001%が多いです。
そうすると、、、
1万円預けて1年後に10円だけです。
その1万円で銀行は他人にお金を貸して儲けているのです。
そう考えると馬鹿らしくなってきませんか?
それに比べて外貨の場合は、日本よりも金利が高い特徴があります。
金利が高いということは、預けた時に受け取れる利息が高くなります。
つまり、日本で預けた時に受け取れる金利と外貨預金で預けた時に受け取れる金利の差額分多くの利息をもらえることになります。
オススメの銀行
オススメの銀行で言うとやっぱりネット銀行がいいです。
1番は手数料が安いからですね。
そして扱っている通貨が多い点です。
その中でオススメな銀行は”ソニー銀行”ですね。

扱っている通貨が豊富なのと金利が頻繁な確率でアップします。
また預けた外貨をそのまま海外で使えるというものもあり旅行好きな人にもオススメなのかもしれません。
個人的にオススメなのが”楽天銀行”です。
とにかく金利が高いです。
特に定期預金だとかなり利息の高いものが用意されているのでオススメです。
ただ後の記事に載せてありますが、利息が高いという事はリスクがあるのでお気をつけ下さい。
為替差益も狙える
外貨預金は、金利による利息以外に為替差益も狙うことができます。
為替差益とは、お金の価値の変動による利益のことです。
例えば、1ドル=100円の時に1万ドル交換したとしましょう。
すると、100万円支払うことになりますよね?
そして、5年後に1ドル=110円になった時に、円に戻した場合いくら戻ってくるのでしょうか?
計算式は以下のようになります。
110(円)×1万(ドル)=110万円
つまり、110万円戻ってくることになるのです。(この金額に利息もプラスで付いてくることになります。)
このように外貨の価値の変動で得る利益を「為替差益」といい、外貨預金での利益の1つです。
ある程度放置できる
外貨預金は、他の金融商品と比べて、ある程度放置できる金融商品です。
例えば、株式投資の場合は、価値が下がってきた場合に損切りを行う必要があります。
何故なら、会社が倒産したら0円になってしまうからです。
100万円分の株を買って倒産した場合は、100万円の損失になってしまうのです。
そんなことから、株式投資は、定期的に株価の確認が必要になってくるのです。
次は、不動産投資を例に見ていきましょう。
不動産投資をする場合は、基本的にアパート・マンションの賃貸が一般的です。
アパート・マンション経営は、入居者を探す手間が掛かります。
さらに、確定申告も複雑で大変になります。
税理士に任せるにしても、手続きなど手間やコストがかかります。
それに比べて外貨預金は、外国の通貨に交換しているので、価値が0円になる可能性が限りなく低く、データ分析なども不要です。
アメリカのドルなんかは、比較的に通貨の価値が安定しやすいので、安心して預けらます。
以上が外貨預金のメリットでした。次は、デメリットについても確認しておきましょう。
外貨預金のデメリット
外貨預金のデメリットは、以下の2つです。
・取引コストがかかるため、途中換金しづらい
・損する可能性がある
詳しい内容を確認していきましょう。
取引コストがかかるためと途中換金しづらい
外貨預金は、通貨の交換に取引コストがかかるため、途中換金しづらいというデメリットがあります。
外貨預金の取引コストは、売値と買値の違いから発生するものになります。
「売値と買値が違うってどういうこと?」
外貨を交換する場合は、買値と売値の2つのレートで表示されます。
こんな感じです。
米ドルの例
米ドルの売値:100円
米ドルの買値:99円
このように2つのレートが表示され、そのレート価格で両替することになります。
この場合は、米ドルが100円で売られています。つまり、買うのに必要な金額は、100円です。
そしてすぐに売りたい場合は、99円しか戻ってきません。
この差1円が外貨預金の取引コストとなります。
(売値と買値の差は、通貨によっても異なります。)
つまり、買ってすぐに売る場合は、損をしてしまう可能性が高くなるのです。
損する可能性がある
外貨預金は、損をしてしまう可能性があります。
先ほども解説した通り、外貨預金には、為替差益というものが存在しています。
為替差益は、利益だけではなく損失になることもあるのです。
例えば、1ドル=100円の時に1万ドル交換したとしましょう。
すると、100万円払うことになります。
そして、1ドル=90円まで下がった時に円に戻した場合いくら戻ってくるのでしょうか?
計算式は以下のようになります。
90(円)×1万(ドル)=90万円
100万円払って、90万円しか戻ってこないことになります。
つまり、10万円の損失ということになります。
もし、受け取る利息金額が5万円だった場合でも、5万円の赤字になってしまいます。
外貨預金をする場合は、外貨の価値が安いものもしくは、これから上がりそうなものを選ぶこともポイントになってくるのです。
以上が外貨預金のデメリットでした。
最後に外貨預金の計算方法について紹介していきます。
外貨預金の損益をを計算してみよう
今回は、具体的な例で解説していきます。
今回は、以下の条件で外貨預金をしたものとして計算を行います。
外貨預金の条件
①円を米ドルへ交換する
②1年間預ける
③預金金利を2.0%とする(年率)
④100万円を運用する
売値(TTS):100円
買値(TTB):98円
1年後の米ドル/円のレート
売値(TTS):105円
買値(TTB):103円
このとき
100万円⇒1万ドルに交換することになりますね。
1年後の利益はどうなるのでしょうか?
まずは、利息から計算していきましょう。
利息の計算方法は以下の通りです
10,000(ドル)×2.0(%)×1(年)×0.8=160ドル
160ドルの利息が付くことになります。
✔なぜ0.8をかけるのか?
利息には、20%前後の税金がかかります。
0.8をかけることで、税引き後の金額を算出することができます。
元々交換した10,000ドルに今回の利子の160ドルを追加します。
すると
10,000ドル+160ドル=10,160ドル持っていることになります。
これを円に戻しましょう。
1年後は、1ドル=103円で買い取ってくれるので、以下の計算になります
10,160×103円=1,046,480円
104万6,480円戻ってくる
つまり、4万6,480円の利益となります。
今回は、例を使って計算を行いました。
外貨預金はこのように利益を計算することができます。
投資には常にリスクがあります
外貨預金も含め投資には何らかのリスクはあります。
今回はメリット・デメリットを紹介しましたが、もしアメリカならドル、EUならユーロ、イギリスならポインド、オーストラリアなら豪ドルのそれぞれの国に何かしらの危機が訪れた場合はおのずと価値が下がります。
そうなれば預けている資産も下がります。
そういうリスクもしっかり考えなければなりません。
もちろんしっかりした国であればリスクも少なく利息もそんなにありません。
逆に発展途上国でしたらリスクがあるので利息は大きくつきます。
そういうメリット・デメリットもしっかり考えるようにして自己責任で投資をするようにしましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
外貨預金は、いろいろなメリットがある一方でデメリットもあるということが理解いただけたのではないでしょうか?
また最後の計算式は、少し難しいかもしれませんが、大体の利益を計算することができるので是非挑戦してみて下さいね。
再度伝えておきますが、利息が良い程、どこかしらでリスクはあります。
ネット銀行で高い利息の商品だと”南アフリカランド”があげられます。
それはリスクが高いからです。
一方安定している”アメリカドル”や”ユーロ”などは利息は低いですよね。
それでも国内の銀行に預けるよりかは全然いいです。
現在の利息で疑問に思っている方は是非とも外貨預金に変えてみるのも良いかと思います。
この記事を読んだ皆様が、うまく資産運用出来ることを心より祈っております。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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