突然ですが、
なんとなくで生命保険に入っていませんか?
もしかしたら言われるがまま知らず知らずに色んな保険に入っていたりしてませんか?
そんなあなたは、不要な保険に入っているかもしれません。
毎月のお金が少なくても1年、2年、3年と長い期間支払っていればかなり勿体ない事になるかもしれません。
生命保険で損をしないためには、ただ単に安いから入るのではなく、納得した保障内容の保険に入ることが重要です。
そのためには、生命保険の基本的な知識を知っておくことが必要不可欠だと言えます。
この記事では、生命保険についての基礎部分を解説していきます。
生命保険についての理解を深めたい方は、是非最後までご覧ください。
この記事の筆者は、2級FP(ファイナンシャルプランナー)技能士の資格所有者が執筆しております。
生命保険とは
生命保険は、大勢の人で保険料を負担し合い、万が一の場合に保険金を受取ることができる仕組みのことです。
万が一の場合は、ケガや病気で死亡してしまった場合や働くことができなくなってしまった場合のことを指します。
死亡してしまった場合は、残された家族の養育費が必要ですし、病気や大けがをした場合は、入院費が掛かってしまい大変ですよね?
生命保険料を支払うことで、確かに損をしてしまう可能性もありますが、もしもの場合に助けてもらうことができます。
つまり、「みんなでお金を出し合って不幸にあった人を助けよう」という考えなのです。
次は、生命保険の支払い期間と保障期間の種類を確認しておきましょう。
生命保険の支払い期間と保障期間の種類
生命保険は、種類によって「保険料の支払期間」と「保障期間」が異なります。
支払い期間と保障期間は、大きく以下の3つの種類に分けて考えると理解しやすいです。
・定期保険
・養老保険
・終身保険
さっそく詳しい内容を確認していきましょう。
定期保険
定期保険の特徴
保険料:基本的に「掛け捨て」
保障期間:期間あり。
保障期間終了後、更新の必要あり。
定期保険は、基本的に掛け捨てタイプになります。
掛け捨てタイプは、保険の満期時に掛けた保険料が一切返ってこない保険です。
また、払込期間が決まっており、期間終了後には、新たな契約で更新する必要があります。
期間終了時には、年齢が高くなることも影響して、保険料が高くなるという特徴があります。
定期保険は、貯蓄性がありませんが、毎月の保険料が安くなります。
毎月の保険料を多く払えないけど、小さなお子様がいるため、もしもの場合に備えたい
そんな人にオススメの保険です。
養老保険
養老保険の特徴
保険料:満了時に戻ってくる
保障期間:期間あり
養老保険は、保障期間内の死亡時に保険金が支払われるだけでなく、契約の満期時にも生きている場合でも保険金を受取ることができます。
そして、満期時に保険金を受け取ると同時に、死亡保障は消滅します。
支払った保険料を貯蓄出来る保険ですが、掛け捨てタイプに比べると毎月の保険料が高くなります。
今現在、お金に困っておらず、掛け捨てが勿体ないという人にオススメの保険です。
終身保険
終身保険の特徴
保険料:2タイプあり。
生きている限り払い続ける「終身払い」
一定期間まで払い込む「有期払い」
保障期間:死ぬまで続く
終身保険は、保障が死ぬまで続く保険です。
また、保険料の支払い期間は、生きている限り払い続ける必要がある「終身払い」と一定期間まで払い込む「有期払い」の2タイプが存在します。
毎月支払う保険料は、もちろん有期払いの方が保険料が高くなります。
終身保険は、途中解約も可能ですが、支払った保険料より少ない金額しか戻ってきません。
つまり、途中解約してしまった場合に損をしてしまう保険になります。
終身保険は、若いうちから老後まで備えておきたい人にオススメの保険になります。
結局、生命保険は必要なの?
ファイナンシャルプランナーの資格を保有していると、生命保険に入る必要があるのか?と問われる場合があります。
結論、必要かどうかはその人の職業や貯金額、今後のライフプランによって異なります。
加入して損する人もいますし、入ってよかったという人もいますが、こればかりはどうしても運次第なところがあります。
得かどうかはを誰かが知ることはできないのです。
また、未婚者と既婚者によっても保険の必要性は変わってきますし、会社員か個人事業主なのかによっても異なってきます。
ですから一概に、保険は必要か不必要かを断言することはできません。
自分自身で基礎を学び、自分の考えで選ぶことが重要となるのです。
次は、生命保険の保障の種類を解説していきます。
生命保険の保障の種類
生命保険には、いろいろな種類が存在しており、それぞれ保障の内容が異なります。
自分に必要な保障内容のみを選択することで、保険料を抑えることができます。
保障の内容は、大まかに分けると
・死亡保障
・医療保障
・がん保障
・3大疾病保障
・所得補償
・介護保障
プラスして、年金型の保険があります。
詳しく解説していきます。
死亡保障
死亡保障は、あなたが死亡した場合に保険金を受け取ることができる保障です。
死亡保障のみ付いている保険もあれば、医療保障とセットになっている保険も存在しています。
基本的な考え方では、独身の方や夫婦共働きでお子様がいない場合は、特別必要がないと言われています。
ただし、ご自身が無くなった場合、葬儀費用が約200万円程度必要な場合が多いので、ご自身に預貯金がない場合は、加入したほうが良いと言えます。
もしも、小さなお子様いる場合は、ご自身が無くなった場合にお子様の養育費を残す必要がありますから、死亡保障を付けておくと安心できるでしょう。
なお、お子様1人当たりの養育費は、公立の小学校~大学まで通わせた場合で、約800万円程度だと必要だと言われています。
お子様の年齢や人数によって、どれくらいの保険に加入するか決めておくことが重要になります。
年金型
年金型の保険は、老後の資金の準備を目的とした保険です。
主に、公的年金を受け取るまでのつなぎとして加入する場合が多いです。
会社によっては、定年退職後再雇用されない場合もありますよね?
そんな人は、年金型の保険に加入することがオススメになります。

年金型の保険には、生きている限りずっと貰い続けることができる「確定年金」
一定期間(10年間や15年間など)生死にかかわらず受取ることができる「確定年金」
生きている場合にのみ一定期間(10年間や15年間など)年金が受け取れる「有期年金」
夫婦のどちらかが生きている限り生涯年金を受け取ることができる「夫婦年金」
など様々な種類があります。
年金型の保険は、退職金がたくさんもらえる企業に勤めている場合は加入しない方もいます。
また、晩婚の場合は、退職後もお子様を扶養する必要があるので、加入する場合もあります。
第三分野の保険
第三分野の保険は、生命に関わる保険と損害に関わる保険の中間に位置する保険のことです。
第三分野の保険は、「医療保険」や「がん保険」、「3大疾病保障保険」、「所得補償保険」、「介護保険」があります。
第三分野の保険の加入においての注意点は、社会保険からも保険金が下りることです。
社会保険は、収入を得ている国民が強制的に加入している公的な保険です。
会社員の場合は、「国民健康保険」
自営業やフリーターの場合は、「国民保険」
に加入していますよね?
また、75歳以上の方は、「後期高齢者医療制度」があります。
この社会保険があることで、ある程度のケガや病気に手当てがつくことになります。
第3分野の保険への加入を検討する際は、このことを踏まえて保険選びをすることが重要です。
では、第3分野の保険についてか紹介していきます。
医療保険
医療保険は、入院時や手術時に保険金を受け取ることができる保険です。
医療保険は、掛け捨てタイプが一般的となっています。
会社員の場合は、働けない場合でも給与の一部が支給されるので、不要の場合がありますが、大きな借金をしている場合や自営業などで収入が不安定な方は、加入しておくと安心な保険です。

がん保険
がん保険は、ガンに特化した医療保険です。
現在では、2人に1人ががんになると言われていますよね?
がん保険は、「免責期間」があるので注意が必要です。
免責期間は、がん保険に加入後、90日もしくは3か月以内にがんを診断された場合に、保険を受けることができなくなり、契約自体無効になるという制度です。
保険の乗り換え時には、この免責期間が発生しないように注意が必要となります。
3大疾病保険
3大疾病保険は、「がん」・「急性心筋梗塞」・「脳卒中」の3大疾病により、所定の症状が発生した場合に保険金を受け取ることができます。
また、保険金を1度受け取ると、契約が終了となります。
所得補償保険
所得補償保険は、病気やケガで働くことができなくなり、収入が受け取れない場合に収入を保証してくれる保険です。
また、ケガにより死亡した場合や後遺症が残った場合も保険金が支払われます。
介護保険
介護保険は、寝たきりや認知症により介護が必要になった場合に、保険金を受け取ることができる保険です。
また、死亡した場合にも保険金を受け取ることができる保険のも存在しています。
以上が第三分野の保険でした。
生命保険は必要です
独り身の人なら生命保険は必要ないと思うかもしれませんが、そんな人も家庭を持つかもしれません。
そんな時、20代から加入していない人が急に40代で保険に加入したらどうでしょうか。
それこそ掛け金が高くなります。
また健康診査もあり40代だと何かしらの病気になるリスクが高くなる為、生命保険に加入しづらくなります。
大切な人はいつか現れます。
そういう人の為にお金を残したいと思うのであればできるだけ若いうちから生命保険に加入した方がいいと思います。
もちろん若いうちから生命保険をかけていると保険料の負担もありますが、それも将来の為と考えてしっかり備えておく事が大切だと思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
保険には、いろいろな種類があり、保障内容や保障の期間、保険料の支払い期間などが違うことが理解できたと思います。
最初にも言いましたが、誰かに言われたままに保険に入っていたら気づかぬままずっと損をしている可能性もあります。
人それぞれ生活スタイルで保険の種類は全く変わります。
だからこそ生命保険を選ぶ場合は、ご自身の収入や家族構成、ライフプラン(転職予定や今後のお子様の人数)によって適切な保険をご自身で選択することが重要になります。
そのためにも基礎知識を身に着け、保険会社の方に流されないことが重要です(もちろん参考にする必要はありますが)。
無駄なお金を払わずに尚且つ有効的な保険と契約する為にも多少なりとも勉強は必要かもしれません。
ぜひ、今回学んだ内容を役立てて保険に加入するかどうか決定し、加入する場合は、自分にピッタリの生命保険を選んでくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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