そろそろマイホームを建てようか考えているけど、
「結局、持ち家と賃貸ってどちらがいいの?」、「老後まで安心して暮らしたいけど、どうすれば…」、「もしも、途中でローンや家賃が払えなくなってしまったらどうなるの?」
こういった疑問に答えていきます。
本記事の内容
・持ち家と賃貸それぞれのメリット、デメリット
・老後を安心して過ごすために必要な3つのこと
・ローン、家賃を払えなくなったときに起こること
この記事を最後まで読んで、自分がマイホームを買うべきかどうか、より正確に判断できるようになれば幸いです。
持ち家と賃貸それぞれのメリット、デメリット
最初は賃貸の人が多いかと思いますが、子供もできて来るとマイホームを買おうかなって思いますよね。
その時、今払っている家賃と住宅ローンではどれ位違うのだろうと考えると思います。
ただそれ以上にメリット・デメリットというのはあるのです。
今回はその事に注目して記載させて頂きます。
持ち家のメリット
マイホームを購入するメリットは主に2つあります。
一つ目は、間取りや内装を変更するなど、自分の思うとおりにリフォーム、リノベーションすることができるということです。
マイホームは一度購入してしまえば、自分の所有物となるので、自分の暮らしに合わせていろいろな工夫をすることができます。
例えば、働き盛りの30代のときにデザイン性を重視したいと考えて家を建築したとします。
しかし、定年退職したらもっと暮らしやすさや、バリアフリーを充実させた住宅に住みたいと思うかもしれません。そんなとき、リノベーションをすれば、住み慣れた家のまま、必要な部分だけを改善することができるのです。
慣れ親しんだ家から引っ越すのは、大きな精神的負担がかかりますが、リフォーム、リノベーションをすれば、そのままの家でより快適な生活を送ることができます。
二つ目は、住宅ローンを完済しきれば、老後の住居費の負担を軽減することができるということです。
持ち家の場合、ローンを払いきってしまえば、後は月々の支払いをする必要はなくなり、固定資産税などの必要最低限の出費だけで暮らすことが可能となります。

収入が大きく減少する、老後の負担を減らすことができるというのは、気持ちの面でもとても安心ですね。
持ち家のデメリット1(戸建て)
持ち家を買ってしまうことのデメリットは主に2つあります。
一つ目は、ライフスタイルが変わっても、簡単には住居を変更することができないことです。持ち家は一度買ってしまえば、容易に引っ越すことはできません。
例えば、子どもが大きくなって、もう少し広い家にしたいと思ったとします。リフォームやリノベーションをすれば、間取りを変えることは可能ですが、それには多額の費用が掛かります。加えて、工事期間中は騒音などの問題も生じるでしょう。
今後、大きなライフスタイルの変化が予想される人は、持ち家を買うのは少し考えたほうがいいかもしれません。
二つ目は、基本的に、住宅の価値は買った瞬間から下がっていくということです。
一部の、リセールバリューが高い物件を除いて、ほとんどの物件は売るときには、購入した時よりはるかに低い値段で売却することとなります。
リセールバリューとは売却時の金額のことです。
つまり、住宅を購入すれば、価値が下がり続ける物件に、変わらず一定のローンを払わなければいけないのです。
持ち家のデメリット2(分譲マンション)
分譲マンションの購入を検討した時に知る方がいますが、分譲マンションだと管理費・修繕積立金という費用が住宅ローンとは別でかかります。
最初の何年かは安い金額で見積もられますが、10年超えると見直しとなり徐々に上がっていきます。
戸数が少ないと比較的高い費用となり3000万円台のマンションでも大体月々3万円ぐらい、10年以降は5万円ぐらいを見ておいた方がいいです。
もう1つあるのですが、分譲マンションには専有部分と共有部分というのがあります。
専有部分でしたら何してもいいのですが、共有部分に関してはマンションの管理組合での合意が必要になります。
例えばベランダの色が気に入らないので他の色に変更したいという場合、ベランダは共有部分に当たる為勝手にやると違反になります。
今回はそこまで詳しく書きませんが、こういったややこしい問題も分譲マンションには発生します。
賃貸のメリット
賃貸に住むメリットは主に2つあります。
一つ目は、物件に不満があったり、ライフステージが変化したりすれば、住居をすぐに変えることができるということです。
マイホームを買ってしまえば簡単に引っ越すことはできませんが、賃貸の場合は、住環境が悪化したり、建物が老朽化したりすればすぐに引っ越すことが可能です。
また、ライフステージに合わせて、結婚したり、子どもができたりすれば、広い間取りの家に越すということもできます。
今後、ライフスタイルの大きな変化が予想される人や、身軽に動きたいという人は賃貸を選ぶ価値があるでしょう。
二つ目は、常に新しい家に住むことも可能だということです。
賃貸に住んで生活していこうと考えているなら、いつもきれいな新しい物件に住むことも可能です。
マイホームを買えば、同じだけのローンを支払っていても住宅はどんどん老朽化していきますが、一般住宅のローン程度の家賃が払えれば、賃貸の場合、築浅で好条件の物件に住み続けることができるでしょう。
家の清潔感やデザイン性にこだわりたい人は、賃貸が向いているかもしれません。
賃貸のデメリット
賃貸のデメリットは主に二つあります。
一つ目は、老後も同じだけの家賃を払い続けなければならないということです。
持ち家の場合、定年退職前に住宅ローンを完済してしまえば、老後の経済的負担はかなり軽くなりますが、賃貸の場合、老後も家賃を払い続けなければなりません。
二つ目は、近隣住民の心配があるということです。
賃貸の場合、多くはマンションやアパートに住むことになると思いますが、集合住宅の場合、近隣住民とのトラブルに気を付けなければなりません。
最近は、騒音などの小さな問題から、大きなトラブルに発展してしまう事例もよく聞きます。
普段から、周りの住民とのコミュニケーションを大切にして不満などを伝えあえる関係を作っておくことも必要となるでしょう。
あまり、人とのコミュニケーションが得意ではないという人や、他人の生活音などが気になるという人は、マイホームを買うか、あるいは、最近広まり始めている一戸建ての賃貸住宅を借りることを考えてもいいでしょう。
老後を安心して過ごすために必要な3つのこと
誰しも老後は迎えます。
その前にしっかりとやらなければならない事はいくつかございます。
不安なまま老後を迎えるよりかあとは好きな事をして楽しい気持ちで老後を過ごしたいですよね。
だからこそ老後は後で考えようではなく今からしっかり考えるべきなのです。
ここでは老後を安心して過ごすために必要な3つの事を紹介させて頂きます。
ローンを払うなら必ず定年までに完済しよう
これは誰もが思っている事ですよね。
ただそうは一筋縄ではいきません。25歳から35年の住宅ローンを組めば丁度60歳で終える事ができます。
ただなかなか難しいですよね。
これをクリアするには貯蓄が必要になります。
住宅ローンと言えば35年が相場ですが、実際は30年だったり25年を選ぶ人もいます。
しっかり頭金を貯めていけば30年、25年の住宅ローンでも支払額は35年並みになるのです。
そういう資金的な計画をしっかり20代のうちから考える事は大事になってくると思います。

老後に経済的な心配のない生活を送るためには、住宅ローンの完済は必須事項といえるでしょう。
バリバリ働いているうちは、ローンの返済は大した負担ではなかったという人も、定年退職後に大きく収入が減ると、月々のローン負担が、金銭的にも精神的にも大きな負担となる可能性が高いからです。
ローンが老後まで残ってしまうと、結局、持ち家を買うメリットを生かせずに終わってしまうことになります。
メンテナンス費用についても考えよう
持ち家を持つ場合は、購入後メンテナンス費用が掛かってくることも頭に入れておかなければなりません。
一応家を建てると10年間は瑕疵担保責任というのが補償されます。
また住宅メーカーによっては20年、30年といった長期の補償もつきます。
ただそれはまだまだ家が元気だからです。
家は住み続ければ、いずれ老朽化していきます。
日本は地震も多い国ですから、安全に生活するためには、耐震設備などのメンテナンスは必須でしょう。
本当にメンテナンスが必要になってくるのは住宅ローンの返済が完了してからなのです。
それまでに住宅ローンの完済とは別にメンテナンス費用を見積もっておく事が必要です。
できれば月々1万円あると安心ですね。
それが30年で360万円です。
大変かもしれませんが、そういう事もしっかり考えてみては如何でしょうか?
屋根のメンテナンスを怠らないで下さい
家の中で屋根というのは非常に大きなウエートを占める部分です。
見えない部分なので多分大丈夫だろうと思っている人は多いのではないでしょうか。
現在の家はスレート(カラーベスト/コロニアル)という屋根材を使っている所が多いかと思いますが、これには耐久年数があります。
見えないからといってほったらかしておくと10年過ぎたあたりから劣化してきて15年-20年ぐらいで雨漏りなどの可能性もでてきます。
だからこそ大体10年ぐらいを目安に塗装をしなければあとでめんどくさい事になり、葺き替えで莫大な費用がかかる事もあるのです。
メンテナンスをしっかりしておけば35年ぐらいは持ちますので是非とも屋根の事もしっかり考えておくようにしましょう。
賃貸の場合は負担が大きいことも理解しておこう
賃貸の場合はローン返済の必要がない分、老後も同じだけの家賃を払い続けなければいけません。
定年退職後、収入が少なくなっても、家賃が同じままというのは負担となるでしょう。
住んでいる限り月々の支払いは発生しますが、それでもメンテナンス費用も要らないですし、固定資産税もかからないのでそういう部分に関しては負担は少ないかもしれません。
ただ収入が減少しても、余裕をもって家賃を払い続けられるように、若いころから前もって、計画的な貯金をしていくことが大切です。
ローンや家賃が払えなくなったときにおこること
住宅ローン、家賃が払えなくなった場合、色んな事が起きます。
住宅ローン、家賃が払えないからと言ってすぐに家を引き渡すわけではありません。
流れを記載させて頂きますのでご確認下さい。
ローンが払えなくなった場合
結論、ローン支払いが完全にできなくなれば、最終的に家は競売にかけられます。
競売までの流れとしては、
①住宅ローンの支払いが3か月滞った時点で、督促状・催告状が届きます。
それでも支払いができなければ
↓↓↓
②6か月経過した時点で一括払い請求が届きます。
ほとんどの人が一括返済はできないので、
↓↓↓
③保証会社が金融機関にローンを代わりに支払い、家は競売にかけられる。
といったものになります。
家を買うなら、このリスクを考えて余裕を持った返済計画を立てましょう。
家賃が払えなくなった場合
結論、家賃が完全に払えなくなれば強制退去となります。
しかし、強制退去は支払いが滞ってすぐに求められるわけではないので安心してください。
家賃滞納開始からの流れとしては、
①翌日から1ヶ月以内に電話連絡、督促状が届きます。
それでも支払われなければ
↓↓↓
②連帯保証人に連絡がいきます。
↓↓↓
③3か月後以降は裁判所への請求の申し立てが行われ、自主退去か強制退去となります。
家賃滞納はクレジットカードなどの信用情報にも関わってくるので、払えないと思ったらすぐに、より家賃の低いところへ引っ越すなどの必要があります。
マイホームは一生の夢
誰にとってもマイホームは一生の家ではないでしょうか。
一日楽しむなら本を読みなさい
一年楽しむなら種を蒔きなさい
一生楽しむなら家を建てなさい
大成住宅さんのCMで、こういう言葉があります。
心に響きませんか?
もちろん賃貸もいいですが、心のどこかでマイホームが欲しいなという人は多くいるのではないでしょうか。
損得を考えなくても一生の夢なのかもしれません。
もし買えるチャンスがあるのであれば1度でも自分の城を買ってみて下さい。
そして一生を楽しんでみて下さい。
さいごに
やっぱり多くの人が夢はマイホームという方は非常に多いのではないでしょうか。

マイホームでも賃貸でも色んなメリット・デメリットはあります。
またその家族においてのライフスタイルにおいても大きく変わります。
今回は紹介しませんでしたが、マイホームと賃貸の合わせ技みたいので”リースバック”というのもあります。
簡単に説明するとマイホームを売却し、賃貸を払ってそのまま住めるというものです。
いくらで売れるか、そして賃料はいくらななのか、そういうのも重要になりますが、まとまったお金を持っていたいという方には画期的なサービスですよね。
このような感じで不動産業界も世の中に合ったサービスを提供してくれます。
ただどんな事があっても1番大事なのは資金計画です。
働けなくなってから考えるのでは遅いのです。
20代は友達と遊んだり、飲み会、趣味、他にもギャンブルなど色んな誘惑にかられてしまいます。
それはすごく分かります。
全てやってはいけないというわけではありません。
毎月3,000円でも5,000円でも貯金するのはどうでしょうか?
それだけでも全然違います。
20代からしっかり貯めて40代で300万円でも500万円ぐらいでもあったら気持ち的に余裕出てきませんか?
人間は先の事より今の事を考えがちですが、このご時世寿命がどんどん延びています。
そして年金だってもらえるかどうか分からない時代です。
今回は持ち家か家賃かを題材に考えていきましたが、根本はお金なのです。
20代から安心して老後が過ごせるようにお金の事はしっかり計画していきましょう。
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