株などの投資をする人でも、しない人でも、NHKニュース見てると、番組の最後に株式ニュースが少し流れる「今日の東京株式市場の終値は、○○円○銭で取引を終了しました。」
といったものを聞いたことあり方がほとんどだと思います。
株式市場、証券取引所、知らなくても聞いたことあるワードばかりでしょう。
興味がなければ”だから?”って思う人が多数だと思いますが、筆者はニッチな少数派の意見を忖度してしまいます。
いちいち調べるのもめんどくさいと思う人もいれば、調べた所でちょっと意味が分からないという人もいるかと思います。

本記事では株式市場や証券取引所は何をするとこ?といった感じでかなりかみ砕いて色々由来や起源など探りたいと思います。
これらの違いを分かったとしても株に勝てるわけではありません。
興味のない人はここでフェードアウトしても構いません。
でもかなり分かりやすく書かせて頂きましたよ。
もし少しでも時間があれば最後までご覧ください。
またテレビによっては、東京株式市場と言うところもあれば、東京証券取引所と言うところもあります。
互いにどんな違いがあるのでしょうか。
そういった疑問についてもまとめていきたいと思います。
株式市場って何?
株式市場とは、「株を買いたい人と売りたい人が売買する空間や社会のこと」を指します。
株は買いたい人と売りたい人が直接会って買うこともありますが、それは中々難しいので、基本的には証券会社の仲介で取引をします。
取引はネットでも実際に証券取引をする場所に行ってもできます。
場所問わず、「株の取引を行う場所」が株式市場です。
証券取引所って何?
証券取引所とは、株式や債券を売買する取引を行う場所のことを指します。
東京証券取引所というワードをよく聞くと思いますが、まさしくこの場所で、こういった取引を行なっているのです。
証券取引所は日本に今日現在、5つの都市に設置されています。
東京・名古屋・大阪、そして地方証券取引所として、福岡と札幌にあります。
かつては新潟・神戸・京都・広島にもありましたが、今は無くなってしまいました。
証券取引所は株式市場の意味の通り、株の売買を行うため、証券取引所は株式市場だ。ということは合っていますが、株式市場は証券取引所だ。というイコールは成立しません。
なのでちょっとした知識として知り合いに自慢するのはアリだと思います。
証券取引所って何であるの?必要?
ここで証券取引所がある目的を解説します。
現代では、インターネットの発達によって、ネット上に口座を開いて、そこで直接株の売買や、通貨取引を行えるようになりましたが、インターネットが無かった頃はもちろんそう言うことはできませんでした。
とはいえ、大勢いる株を買いたい人とその企業などが直接会うことも難しいですね。
それに手続きだってめんどくさいですよね。
そこで登場したのが証券取引所です。
証券取引所は、購入者と株の保有者を仲介する役割があります。
不動産でいう不動産屋をイメージしてもらえればいいと思います。
またインターネットでも実際に取引所に足を運んでも、私たちのような株の購入者は、証券取引所という名の仲介者を挟んで、取引をしているのです。
今でこそネットでほとんどが売買されていますが、昔は人間が全て対応していたと思うと大体の苦労は想像できると思います。
証券取引所の歴史について
起源は12世紀のフランスまでさかのぼります。
当時銀行が代表して、農村の債務を取引・管理するシステムが存在しました。
そこで、今で取引を仲介する証券会社に当たるブローカーという人たちが、売買に参加していました。
その後、今の株式売買の骨組みが出来たのは、1602年のアムステルダムで、オランダ東インド会社が、同都市の証券取引所で初めて株券を発行しました。
当時の東インド会社と言えば、インドと綿花やお茶といったものを取引していましたが、当時は船の技術が低く、今のように、当然物を運んでヨーロッパに戻って来られるかどうかは分かりませんでした。
そこで、ヨーロッパの市民たちは、「船が戻って来られるかどうか賭けてみないか」と提案。これが株や証券取引の起源となりました。
骨組みとはいえども、今現在の株式会社の取引所、数百年前は存在しておらず、日本で特別に発展しました。
これは戦時中に無くなりますが、その後海外諸国でもこの制度が始まり、日本でも再開されました。
こういうのはネットで調べれば出てくると思うので簡単に説明しましたが、深く調べればこういう風に証券取引所が開設されたんだというのが分かってくると思います。
最初は安易な考えからの歴史になりますが、ここから様々な発展を繰り返し今に至っております。
世界の主要取引所TOP5
次に世界を代表する証券取引所を紹介します。
ここでは主に、時価総額・上場企業数が多い取引所を挙げて、規模を示したいと思います。
時価総額でいうところのTOP5は、
1位ニューヨーク証券取引所、2位ナスダックOMX、3位東京証券取引所、4位上海証券取引所、5位ユーロネクストとなっています。
1位のニューヨーク証券取引所の時価総額はダントツで高く、データは2015年現在のものですが、16.6兆ドルという、桁違いの額を出しています。
上場企業数でいうところのTOP5は、
1位ポンペイ証券取引所、2位トロント証券取引所、3位BME証券取引所、4位東京証券取引所、5位ナスダックOMXとなっています。
1位になったインドにあるポンペイ証券取引所には5597社が上場しています。
この数も圧倒して多く、2~5位は全て2700~3700社が上場する取引所となっています。
時価総額計算の公式
取引所の時価総額の場合、「上場企業の株価×発行済み株数」で計算されます。
ニューヨークは時価総額は他の取引所と比較して、桁が何個も違うほど額が大きいですが、上場企業数は2304しか無いので、一つの一つの時価総額が大きいんですね。
これが東京証券取引所を始めとした他の取引所との違いだと思います。
証券取引所の一日
証券取引所には、売買立会い時間、要は営業時間があるため、それ以外の時間には取引がされません。
例えば、東京証券取引所場合、立会時間は9時から15時となっていて、そのうち9時から11時30分を午前立会い、12時30分から15時を午後立会いと言います。
この間の1時間は昼休みとなっていて、特に正午のNHKニュースでは、午前の取引状況を報道します。
1月4日と12月30日には取引所にとって、一年最初の取引日であり、一年最後の取引日。この日を大発会、大納会と言い、各界からゲストなどを招き、手締めを行います。
そんな証券取引所も、災害や戦争・国家危機の際は、取引時間変動や、最悪休業となる場合もあります。
日本では、昭和天皇崩御、阪神・淡路大震災、北海道胆振地震の際に、取引が停止されました。
また最近では2020年10月1日にシステム障害があり全銘柄の取引がストップする出来事がありました。
今までも色んなシステム障害がありましたが、終日の取引が取りやめになるなんて事は初めてでした。
私も8時ぐらいから株価を見ていましたが一向に板が変わらずなんでだろうと思っていました。
とりあえず午前中は無理なのかなと思っていましたが、いきなり午後も駄目みたいな記事が出てさすがにびっくりしましたね。
株をやっていて初めての出来事だったのでかなり衝撃的でした。
話しが少し脱線しましたが最近では、ネット上で24時間取引することも可能になりましたが、投資家の中には大企業や一つの巨大組織も絡んでいるので、対面で取引することはこれからも無くならないでしょう。
今はネットで全て完了してしまう
昔は電話してこの株買って、売ってなんてやっておりました。
なので細かい動きにも対応できずアバウトな買い方、売り方になっていました。
また電話だと手数料が半端なく高いんですよね。
確か1回の売買で2500円の手数料を取られていたと思います。
今でしたら考えられません。
ネット証券が台頭してきて電話で売買する事も少なくなってきましたが、そういう時代もあったというのも覚えておいて欲しいです。

さいごに
「株式市場って何?証券取引所って何?株式市場と証券取引所の違いを説明」と題して、株式市場と証券取引所の違いや、証券取引所の歴史、規模などについてまとめてみました。
・株を買いたい人と売りたい人が売買する空間や社会のことを株式市場といい、その取引を仲介する場所が証券取引所である
・東インド会社の製品運搬の船が戻ってこられるかどうかをかけたことが証券取引所の起源
・世界でいうと時価総額はニューヨーク証券取引所、上場企業数はポンペイ証券取引所がトップ
・証券取引所には立会時間が決められていて、さらに年末年始や休日、大規模災害が起きた時は休みになる。
本記事では株の始まりについて触れました。
投資家であれば”基本だよ”って言えればカッコいいですよね。
もちろんこの事を知っているからといって株に勝てるわけではありません。
野球や、サッカーの歴史を知っているからうまいわけではないというのと同じです。
知識や歴史を書いてみただけで興味がない方は忘れてしまってもかまいません。
ただ株や投資をしていなくても、株式市場と証券取引所の違いを知っておけば、取引先との酒の場なんかでも、話を進めることができますので、知っておいて損はないでしょう。
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