趣味で楽器をされていたり、歌を歌っていたり、作曲活動をされている方は多いかと思います。
その音楽の趣味をビジネスに活かすことができればより人生が充実したものになるでしょう。
好きなことでお金を稼げるというのは誰でもあこがれるビジネススタイルといっても過言ではありません。

一方で、「音楽をビジネスにする」というと、きわめてはなやかな世界というイメージがあり、テレビで大活躍しているアーティストさんたちが真っ先に浮かび、成功できるのはごく一握りの人というイメージがあるかと思います。
下積みを何年も続けて売れればいいですが、何年、何十年も音楽をやっているけど全く芽が出ないという人もいます。
音楽のビジネスはほぼ0か100です。
売れなければ給料は0に近い水準になりますし、アルバイト等していなければ生活できません。
しかし1回売れれば著作権等の収入により一生遊んで暮らせるお金が入ってくるという夢もあります。
たしかにテレビで活躍できるほどの音楽家になるのはかなり難しいですが、現在は音楽をビジネスにするスタイルはほかにもあります。

インターネットの普及、さらにはYoutubeが出てきた事で音楽業界もあらゆる変化を遂げ色々なマネタイズの形ができてきました。
そこで当記事では、音楽をビジネスにする方法をいくつか紹介し、そのメリットやデメリット、あなたの性格やライフスタイルからしてどの方法が向いているかを考えてみたいと思います。
動画投稿(Youtuber)などで音楽をPRするメリットとデメリット
一般人が音楽をビジネスにするスタイルとして、自身の音楽活動をYoutubeなどの動画サイトに挙げて、そこから広告収入を得るというスタイルがあります。
よく見かけるのは、自分で作詞作曲した曲を、ボーカロイドのキャラクター(初音ミクなど)に歌わせて動画にして投稿するというスタイルです。
他には、「歌ってみた動画」と呼ばれるもので、既存の楽曲を自分自身で歌ったものを動画に投稿するというスタイルの他、ギターやピアノを演奏して動画にアップするというスタイルがあります。
これらの手法は、初期費用をかけずに成功すれば大きな収入源になりうるというメリットがあります。(作曲や歌入れに関しての機材は購入する必要がありますが)動画投稿自体も難しくなく、だれでも始めやすいスタイルといえます。
ただし、それを収益化するまでに高いハードルがあります。
例えばYoutube動画は、チャンネル登録が1000人以上、年間の総再生時間4000時間以上でないと広告すら入れられないという厳しい制約があり、その基準に達することができる人自体がかなり少数派となってしまいます。
またいくら良い動画だったとしても競争相手がたくさんいるYoutubeの世界ではなかなか日の目を見る事は難しいです。
Youtubeは何十回、何百回投稿してやっと少しの再生回数を稼げる世界です。
最高のものが仕上がったと思っても再生回数が一桁だった場合やっぱりテンションは下がりますよね。
それでもめげずに動画をアップする気力・精神力が必要になります。
動画投稿などで音楽をPRするビジネス手法は、無収入期間でも根気よく作業が続けられる人、毎日一定の作業期間が取れ、更新頻度を保てる人で、音楽以外にも動画編集などの美術的センスの高い人に向いている手法といえます。
HP・ブログなどで音楽をPRするメリットとデメリット
音楽系ブログの運営であれば動画投稿より多少ハードルが下がるかと思います。

自身の音楽に関する知識を紹介する記事を書いてアドセンス広告収入を得る方法、そしてA8や楽天やアマゾンのアフィリエイトアカウントを取得して音楽に関する商材・機材の紹介を行って稼ぐという方法もあります。
グーグルアドセンスの場合
グーグルアドセンスはクリック報酬となりクリックされればされるほど報酬が入ります。
ただ審査がありますのである程度は審査に合格するようなサイトを作っておかなければいけません。
審査に合格して初めてスタートラインに立てる状況になるのですが、そこから収益化するまでは一定のアクセスを得る必要があります。
A8や楽天アフィリエイトなどの場合
A8、楽天アフィリエイトなどは建前上、審査という形をとっていますが、ほぼ審査には通ると思っていいと思います。
審査のいらないASPなのですぐに利用できますが、こちらはクリック報酬でなく”登録されたら””商品を購入されたら”といった成果報酬となります。
クリック報酬よりかはハードルが高いため、しっかりとした記事の構成、そしてグーグルアドセンス同様、一定のアクセスが必要となります。
動画投稿よりはハードルは低い
音楽関連のHPを立ち上げるとしてもアクセスが増えないと、無収入が続くので資金的に耐える必要があります。
またHPを立ち上げるには独自ドメイン取得やサーバを借りるなどといったことが必要になります。
もちろん無料のブログサイトもありますが、こちらは広告が貼れないサイトがほとんどですので自分でHPを立ち上げなければなりません。
またHPを立ち上げるには低額ですが運営費がかかります。
安い所ですとドメイン・サーバー代を合わせて月に300円程度ですが、それですと速度が遅いので最低でも月に1000円以上のサーバーを借りる必要があるかと思います。
さらにHPを立ち上げるにもWordPress、Wixなどの知識が必要になります。
外注に頼むこともできますが、余計な経費がかかってしまうのでできるだけ自分で調べて立ち上げる事をお勧めします。
動画投稿によるデメリットと重なる部分がありますが、それでも動画投稿よりは低いハードルで収益化可能です。
HPの場合はたとえ歌が下手でも音楽に関する情報を発信する事でビジネスとなりますので誰でも参入する事が可能です。
”音楽について検索してくる人がどういった情報を知りたいか”
こちらをリサーチして記事を作成し、HPのファンが増えればそこで作曲や歌、楽器演奏の技術をアピールすることにより音楽でお金を稼ぐ可能性がさらに広まるかもしれません。
情報を集めるだけでビジネスになるので新しい形でのマネタイズが可能になると思います。
ダウンロードサイトやカラオケ配信で稼ぐメリットとデメリット
自身の曲をダウンロードサイトで販売する、カラオケ配信をして印税を得るというスタイルもあります。
プロのミュージシャンでなくとも、カラオケやダウンロードサイトに配信することはできるようになっています。
1回配信してしまえば、その曲の報酬の可能性は無限大です。
ただし、この方法はかなりハードルが高いといえます。
まずダウンロード配信やカラオケ配信をするには費用が掛かります。審査が必要な場合もあります。
さらに、配信したとして、一般ユーザーが購入したり、カラオケで歌ったりしなければ収入になりません。
ダウンロードするにしても、カラオケで歌うにしても、利用者は知っている曲しか選びません。
こういった配信で稼ぐには、自分自身がミュージシャンとしてある程度有名にならないと大幅赤字になります。
こちらは事務所等に所属しなければ大変な作業になりますし、広告・宣伝も自分でやろうとすると非常に難しいものです。
多分この文を読まなくても大体の人は分かっていると思いますが、”初心者にはあまり勧められない方法です。”
クラウドソーシングで音楽を売るメリットとデメリット
クラウドワークスやココナラでは、オリジナル曲のゴーストライターを募集しているユーザーもいます。

そういった人たちの求人に応募するという方法があり、これが最もハードルの低い方法といえます。
クラウドソーシングのサイトに登録するにはお金がかかりませんので、初期費用は不要です。
始めやすい方法ですが、プロのミュージシャンも登録しているので、その中から自分が選ばれなければならないという点では難易度が高いです。
しっかりプロフィールを作りこみ、技術がプロと遜色ないことをPRするとともに、初めのうちは格安で提供するとおで実績と信頼を積み上げていく必要があります。
それでも仕事を受ければ無収入ということはないのが動画投稿やブログと比較したときの大きなメリットといえます。
また、大概のオリジナル曲を募集している人たちは著作権譲渡も要求されているので、提供後は自分の曲ではなくなります。
仮にその曲が全国的に有名になったとしても自身に入るのは最初の提供価格のみです。
クラウドソーシング内でのやり取りは秘密というのがルールですから、本当は自分が作ったと他言することも許されないという点は注意しておきましょう。
初めて音楽を収益化したいと考えている人はこの方法がおすすめです。
音楽ビジネスはいつまでも生き残る
音楽はカセットテープから始まり、CDそして現在はダウンロードする時代になりました。
そして色んな形に変えても音楽は衰退する事はありません。
それは皆が癒しを求めているからです。
音楽も色んなジャンルがあり、流行もありますが、それでも絶対誰かしらは何かの音楽を聞いているのです。
だからこそそこにはビジネスチャンスがあり誰にでも儲かる可能性を秘めています。
それが何かは分かりませんが、それでも音楽というジャンルで考えれば儲かるビジネスという事なのです。
音楽好きであるならば色んな形でビジネスを見つけてみるのもいいのかもしれません。

音楽ビジネスで当たれば一生安泰
音楽ビジネスは色んな版権があり、一発当たれば本当に一生安泰です。
また絶対に1日1回以上は音楽を耳にする事があると思います。
だからこそ衰退もしません。
もちろん流行り廃りはありますが、音楽ビジネスの中で当たるという事は本当にものすごい事なのです。
まさに一発逆転も可能という事でしょう。
音楽ビジネスには色々ありますが、隙間産業としても色んな稼ぎ方をしている人がいるので自分に合った音楽ビジネスを探してみるのも良いのかもしれません。
さいごに
「音楽をビジネスにする方法は?どの手法があなたに向いているかも比較検証!」と題し、歌手などの華やかな世界以外での音楽をビジネスに換えるスタイルをいくつか紹介してみました。

*音楽の動画投稿はだれでも簡単に始められるが、収益化までのハードルが高い
*音楽関連のブログはある程度無収入の期間に耐えることや初期費用も少しかかるが収益化のハードルは比較的低い
*ダウンロード配信やカラオケ配信は費用がかかるうえに自分自身がある程度有名でなくてはならず、収益化のハードルが高く大幅赤字もありうる
*クラウドソーシングによる楽曲提供が最も初心者にやりやすい方法だが、プロとの差別化を図るためにプロフィールを作りこんで低価格から始める必要がある
はじめはブログやクラウドソーシングで実績を積んでいくことが望ましいと考えます。ゆくゆくは動画やダウンロード配信も考えていけると理想ですね。
動画配信の際も、音楽活動に専念するため動画の編集は外注するという方法もあります。
方法は色々ありますが、昔みたいに事務所に所属してCDを作って販売するといった事だけでなく音楽事業は色んな販路が増えてきました。
そして販売の仕方もかなり楽になったのではないでしょうか。
ただ楽になってきた分、参入者が増え現在は飽和状態になっている感じもします。
良い音楽が売れるのは当たり前ですが、それでもライバルが多いので埋もれる可能性もあるのです。
いつの時代も音楽業界は運次第な所はありますが、それでも昔よりは敷居が下がっているのも事実です。
ただその中でも生活できるほどのお金を手にできるのは一握りという現実もあります。
それでも楽しく少しずつ稼げればそれはそれで嬉しいですよね。
まずは無理をせずあなたの音楽人生が豊かになることを願っております。
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