音楽制作ビジネスは生歌生演奏か打ち込みのメリットとデメリットは?

DTMなどの音楽制作ビジネスについて何記事か紹介してきました。

音楽を配信して報酬を得る方法は多岐にわたり、一線で活躍している大物ミュージシャンでなくとも様々な分野で活躍し、ビジネスとして十分な収益を上げている方も多くいます。

制作した音楽は生演奏や生歌で発表するか、パソコンソフトで打ち込んで機械に演奏させるかのどちらかとなります。

テレビで活躍しているミュージシャンなどはプロの演奏家と契約していたり、バンドとして自分たちで演奏したりするのでほぼ全射ですが、どちらでも十分ビジネスとして成り立たせることは可能です。

当記事では生歌生演奏か打ち込みか、それぞれにメリットとデメリットがありますのでそれらを紹介していき、これから音楽配信などのビジネスを行おうと考えている方がどちらを選ぶとよいのかをまとめてみたいと思います。



生歌生演奏のメリット「人間らしさを存分に表現できる」

音楽制作ビジネスは生歌生演奏か打ち込みのメリットとデメリットは?

生歌生演奏で音楽配信を行う最大のメリットは、人間の手で歌ったり演奏したりすることで、音楽に人間らしい温かみを存分に出すことができるという点です。

これだけ音楽ビジネスの世界に機械が入り込んできて、また近い将来AIに世界のビジネスの半分近くが奪われるといわれているご時世でも、人間のミュージシャンの需要が消えることはないと考えられているのはそのためです。

既定の音符よりわざと若干音程をずらしたり、演歌、バラード、ロックなどジャンルに応じて独特な歌い方をしたり、デスボイスといった特殊な発声を行うのも人間ならではの技術といえます。

曲に込められた感情に応じて適切に歌唱法を変えたりテンポやリズムを揺らしたりする技法も感情をもつ人間が歌唱や演奏を行っているからにほかなりません。

音楽で人の心をがっしりつかむためには、演奏する側も心を込めて行う必要があり、こういった人間らしさを目いっぱい表現で切ることが生演奏や生歌の最大の利点です。

生歌生演奏のデメリット「高い技術が必要」

音楽制作ビジネスは生歌生演奏か打ち込みのメリットとデメリットは?

一方で生歌生演奏にはデメリットがあります。

人に聴かせるような演奏、歌唱を行うにはそれなりの技術が必要です。歌ったり演奏したりして自分が楽しければいい、いわゆる自己満足の世界であれば最低限歌える、演奏できる技術でも十分ですが、それではビジネスとして成立しえません。

テレビで見るようなミュージシャンは、プロの楽団などと契約できるほどの財力はありますが、アマチュアはそうはいきません。

また、演奏できる楽器などの種類は誰でも限られていると思います。歌は歌えるとしても、ピアノしか弾けない人はピアノとボーカルのみの曲、ギターしか弾けない人はギターとボーカルのみの曲、という風に、生演奏にこだわり場合は演奏できる曲の楽器編成は限られてしまいます。

また、楽器が弾けてもプロと違いアマチュアはタッチミスをしやすいです。いきなり完璧に演奏することは難しく、何回もリテイクしたうえで、うまく言った部分をつなぎ合わせていくという骨の折れる作業も必要となってきます。



機械演奏のメリット「正確な演奏が可能」

機械演奏の最大のメリットは必ず正確に演奏してくれるという点です。

五線譜やピアノロールに音を打ち込んで、音色やテンポなどを設定すれば必ず正確に演奏してくれます。

どんな複雑な楽譜でも、普通の人間なら演奏困難な楽譜でも、機械なら全くミスすることなく正確に演奏してくれます。

音源が組み込まれてさえいれば、どんな楽器でも演奏可能です。

さらに最近は音源に関しても無料、有料のものを含めとても良いものが出回るようになってきているので、機械演奏でもよりリアルな演奏で楽曲を仕上げていくことが可能です。

ボーカロイドなどで歌わせることもできますので、自分自身が歌が苦手、楽器が弾けない、といった場合でも機械演奏を利用すればじゅうぶんな曲を作ることができ、当然ビジネスとして成り立たせることも可能です。

機械演奏のデメリット「人間らしい表現にする作業に大変骨が折れる」

音楽制作ビジネスは生歌生演奏か打ち込みのメリットとデメリットは?

一方で機械演奏のデメリットとしては人間らしさに欠ける点です。

音楽のプロが聞けば機械演奏と生演奏の違いがはっきり分かることと思われます。

また、素人の耳からしても、たとえばフジコヘミングさんのピアノの音色と機械で打ち込んだピアノの音色が明らかに違うことははっきりとわかるのではないでしょうか。

もちろん機械演奏の場合でも、テンポを揺らしたり、エフェクターなどを使って演奏の仕方、歌い方を工夫させ、より人間に近い演奏や歌唱をさせることは可能ですが、それらは打ち込む側が、「ここで感情を入れるとこうなる」というのをシュミレーションしてそれを数値化して入力していく必要があるため、大変骨の折れる作業となります。

正確に演奏ができる点をメリットに上げましたが、正確すぎることはデメリットにもなりえるのです。

プロやうまい人の生演奏>機械演奏>かろうじてできるレベルの生演奏

音楽制作ビジネスは生歌生演奏か打ち込みのメリットとデメリットは?

結局のところ、歌唱や演奏がプロ、もしくはそれに準じるレベルでうまい人、最低限宴会などでカラオケをしたときにうまいといわれるくらいのレベルがあれば、機械よりも生歌な演奏のほうが良いといえます。

ただ、かろうじて楽器が弾ける、歌がうまいわけではない状態で生歌生演奏を録音しても最悪聞くに堪えないものが出来上がってきますので、そういった場合は無理やり生にこだわるよりも機会に任せたほうが無難です。

アマチュアの場合は生演奏と機械演奏を混ぜるのがおすすめ

歌には自信があるけど楽器はできない、特定の楽器は演奏できる、といった方が多いかと思いますので、結局のところは生演奏と機械演奏をmixして配信するのが最も賢いやり方でしょう。

まずは歌や自分が演奏できる楽器以外の音を打ち込んで、それをイヤホンなどで聞きながら、楽器や歌声を録音していきます。

そして録音したデータを打ち込んだものに合わせて音量を整えることで完成します。

無料のdawでもそういったmixの作業はできるようになっているケースがほとんどです。

おそらく多くのDTMビジネスを行っている人はこの方法で行っていると考えられます。



さいごに

音楽制作ビジネスは生歌生演奏か打ち込みのメリットとデメリットは?

いかがだったでしょうか。

音楽配信ビジネスの展開にあたり、打ち込みによる機械演奏が良いのか、生歌生演奏による録音がいいのか、それぞれのメリットデメリットを踏まえて解説してみました。

結局のところは自分自身が機械に勝る演奏や歌唱ができる部分や、そういったことが可能な人に依頼できる部分はは生で行い、それらが困難な場合は機械に任せて、最終的にmixするのがベストというのが当記事の結論となります。

音楽ビジネスは、狭き門ではありますが一般人が突然人気者になれる可能性のある夢のあるビジネスでもあります。

当記事を読まれている方が成功されることを願っております。

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