資産運用術の中で、FXや株といったいわゆる「攻めの財テク」と呼ばれるものは資金を増やせる手法をマスターするのに非常に時間がかかるどころか、結局は資金を減らしてやめてしまうオチになる人がほとんどで、難易度の高いものとなっています。
一方で節約や節税といった「守りの財テク」と呼ばれるものは誰でも簡単に行えることが多いです。
銀行の利子がほぼゼロという現代において、将来のためには資産を増やすことの他、資産を減らさない、できるだけ支出を減らすということも重要な資産運用術の1つとなっています。
「ポイント活動」いわゆる「ポイ活」も低リスクな節約術で、主婦などの間で広く行われています。
最近バラエティ番組でお笑い芸人がJALのマイル活動について語っていましたが、それも非常に効果の高いポイ活動の1つとなっています。
一方とにかくいろいろなところでポイントをためまくればためまくるほど良いのかというとそういうわけではありません。
といいつつ、ポイントを貯める事でかなりの節約になりますし、また上手くいけばお金を稼ぐ事も可能です。
そこで本記事では、ポイント活動による財テク、資産運用、メリット、デメリット、詐欺についてまとめてみたいと思います。
ポイント活動のメリットについて
最もお勧めのポイント活動はJALやANAといった航空会社のマイレージをためる活動です。
基本的にその航空会社の飛行機に搭乗することで区間に応じてマイレージがもらえますが、クレジット入会すれば、日々のお買い物100円~200円につき1マイルをもらうことができます。
年会費は数千円かかりますが、生命保険や光熱費などもクレジット払いに変更することで簡単に元は取れます。
集まったマイレージは提携している店舗のぷりぺーどカードなどに1マイル1円ほどで入金できますが、最もお得な方法は航空券の利用です。
ハワイまでは普通運賃なら往復数十万かかりますが、4万マイルほどで1往復できるので、1マイル当たりの金額は数円の価値になります。
スーパーでの買い物などの際ポイントカード入会を行えば、買い物のたびにポイントがつきます。
楽天などの通販サイトでも会元金額の1%がポイントとしてもらえ、次のお買い物に使うことができます。
ポイントサイト経由で楽天などでお買い物をすれば、ポイントを二重で得られるようなシステムもあります。
このように、ポイント活動は無料で始められたり有料のものでも元を取るのは簡単なケースがほとんどです。
ポイントを直接現金に換えることができないケースがほとんどですが、買い物などに有効に活用することで現金と同じ価値を見出すことができます。
1回あたりのポイントは小さくとも、積み重ねることでトータルでかなり大きな金額となり、将来の生活にも差が出てきますので、ぜひ有効活用したいものです。
注意点1「ためなきゃ損」「使わなきゃ損」という心理が働きやすい
一方でポイント活動を行う際に注意点があります。
人間というものは、ポイントカードを作ったりポイント入会した際、「ポイントは貯めなければ損だ。」「たまったポイントは使わなければ損だ」という心理が働きやすいので注意が必要です。
ポイントを貯めたいがために、無駄な買い物が増えたり、わざわざ高いところで買ってしまったりして、結局のところ支出が増えてしまう、という場合があります。
実際にポイントカードを作ったら多くの人は支出が増えるといった研究結果もあるようです。
「ポイント制度があるからこの店を利用する」ではなく、「普段よく使っている店でポイント制度があるから利用する」という視点で、常に必要なものだけを購入するように心がけましょう。
「使わなければ損」という感情にも注意が必要です。
ポイントがたまった、有効期限もある、ならば何に使おうかと考えた時に、特に使いみつが見つからなければ無理に使わなくても良いでしょう。
結局使いたいがために、たまったポイント以上の高い買い物をして出費を増やす結果になりかねません。
「JALやANAのマイルは航空券購入に使えばおトク」と上述しましたが、ならば「買い物に使うのはバカだ」というわけでもありません。
本当に旅行に行くことが決定していて、その時にマイレージあれば使うとお得ですが、マイレージを使うために無理やり旅行に行って(ましてや今はコロナ渦)結局滞在費や食費などで高額なお金を使ってしまえばメリットはありません。
特に航空券を利用する予定がなく、マイレージがたまっていて期限が切れそうなら潔く買い物への利用に切り替えましょう。
注意点2カードだらけで収集がつかなくならないように注意
上述の損得勘定にさえ気を付けていればとにかくポイント入会をしまくればいいのかというとそうではありません。
確かに無条件でポイントがたまるのでお得な感じはしますが、行く先行く先でポイント入会していったらどうなるでしょうか。
たちまち財布はポイントカードでパンパンになってしまいます。
パンパンの財布は中身を落としてしまうというトラブルも起きやすく、ポイントカードだらけなために大事な免許証や保険証などを落としてしまうかもしれません。
あちこちで入会しても収拾がつかず結局有効活用もできなくなってしまいますので、ポイント入会はよく使う店2つか3つに絞るのがベストです。
買い物をするたびに「ポイントカードをお持ちですか」「無料なのでおつくりしますか」
といわれることはよくあると思いますが、その時にすでに他のポイントカードをたくさん持っていれば断る勇気も必要です。
ポイントサイトを装った詐欺もあるので注意
また、「こちらに登録すればポイントがつき、換金もできる」と装った詐欺のようなサイトもあるので注意が必要です。
登録したはいいががポイントはつかない、換金もできない、といったトラブル程度ならまだいいのですが、頻繁に怪しい連絡が来るようになり、最終的にはお金をだまし取られることもあります。
本サイトではお金が絡むことには必ず詐欺がいると何度か申し上げてきましたが、ポイント活動においても例外ではないので注意が必要です。
手ごろな所からポイントを得る
未だにクレジットカードを持つ事に苦手意識がある方はいると思います。
クレジットカードを持つ事で簡単に買い物できてたくさんお金を使ってしまいそう。
そんな考えをされている人も多いはずです。
本当はそんな事はないですが、気持ちは分からないでもありません。
そういう方は無理にクレジットカードを持つ必要はありません。
そういう時は電子マネーでポイントを稼ぎましょう。

今ならスマホで電子マネーの登録も可能です。
手軽な所ですとnanaco、waonあたりです。
マックスバリュー、イトーヨーカドー、セブン、ファミマ、ローソン、その他ドラックストアなどで買い物するならこの手の電子マネーで全て決済可能です。
現金で払うより絶対電子マネーの方がお得です。
1日に1000円、月間で3万円、年間36万円購入する方で、ポイントが100円ごとに1ポイントつくとします。
そうすると↓↓↓
3600円分ポイントが付きます。
さらに↓↓↓
3倍、5倍、10倍というキャンペーンもやっているので5000円分ぐらいは簡単についてしまいます。
年間5000円を捨てていると思うとどうですか???
勿体ないですよね?
電子マネーはクレジットカードではありません。
勝手に引き落とされる事なくチャージした分しか使えないのでこれなら安心して持てるのではないでしょうか?
是非とも検討してみて下さい。
最終的にはクレジットカードを是非持って下さい
クレジットカードアレルギーの人でもやっぱりクレジットカードを持つ事は大事です。
上記の電子マネーでnanaco、waonに対応していない所やさらに金額が大きくなる場合は電子マネーでは決済できません。
その場合はクレジットカードが登場します。
よく利用する所でいうと家電量販店です。
小さい品物ならいいですが、大きいもの、掃除機・洗濯機・テレビなど購入する場合、10万、20万としますよね。
その場合は電子マネーだと金額が足りません。
(上限高5万円の為)
その場合クレジットカードで支払いますか???
すごーく勿体ないです。
還元率が1%のクレジットカードの場合、20万円の品物を購入した場合、
現金で決済した場合は約2000円ドブに捨てています。
どうですか???
勿体なくないですか?
また家電量販店でなくてもAmazonや楽天、ヤフーショッピングなどのネットショッピングの場合はクレジットカードは必須です。
さらにその会社ごとに対応するクレジットカードで購入すればポイントのつき方が全く違います。
ちなみにネットショッピングでよく目にするのはポイント〇〇倍とかいう文字です。
ポイントの付き方が2桁の倍率なのです。
そうなれば普通に現金で買うよりか年間で何万円も損しているという事になります。
どうですか?
クレジットカードを持つ気になりました???

色々クレジットカードについてまとめてありますのでもし気になったらご確認下さい。
クレジットカードアレルギーの方は是非とも検討してみて下さい。
現金で支払う事は損をしているという事
このご時世、現金でお支払いしても何も得がありません。
逆にポイントも付かない、割引もされない、また無料になるチャンスも逃しています。
今では各社、会員を増やす事に必死で〇〇〇〇円分のポイントプレゼントや、全額キャッシュバック、さらにポイント〇〇倍というキャンペーンが日常茶飯事に行われております。
さらに年会費無料のカードもたくさんあります。
決済の仕方を現金からカードにするだけで色んな面でお得になるのです。
ちなみにメリットばっかり言ってますが、デメリットは紛失した際に面倒だったり、カードが使えない場所もあったりするなどという事ですが、正直現金にだって同じ事が言えるはずです。
今はセキュリティーも向上していて付帯の保険も充実してますし、何がデメリットなのか分からないぐらいです。
それでも現金主義者であれば、現金で支払う事でどれ位損しているかをしっかり認識する事が大事なのではないかなと思います。
そこからクレジットカードの良さが分かってくるかと思います。
さいごに
いかがだったでしょうか。
本記事ではFXや株といった難易度の高い資産運用術ではなく、だれでもできるポイント節約術についてそのメリットとデメリット注意点をまとめてみました。
メリットしかないように思える方法でも、注意点がある、悪質業者もあるといったことがお判りいただけたかと思います。
さらに電子マネー、クレジットカードがどれだけお得かも多少なりとも分かって頂けたでしょうか?
ポイントについては勉強すればするほど自分に返ってきます。
返ってくるという事はそれだけ得をするという事です。
できる限りポイント節約術のメリットだけを生かして将来の資産形成に役立てていただければ幸いです。
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