綺麗になりたいと思う気持ちは今も昔も変わらないのではないでしょうか。
整形、メイクなど様々な手段がありますが、「髪型を変える」というのは思いの外大きく見た目の印象を変える効果があります。
そして、その「髪型を変える」プロが美容師です。
お客様はカット、カラーだけではなく癒しも求めて美容室にきます。
そうなるとカット、カラーだけの技術ではなくトーク力も必要となります。
今回は、そんな美容師の年収や仕事内容、美容師になる方法について解説します。
美容師の仕事内容
美容師の仕事は、お客様のヘアスタイルを理想通りに仕上げることが第一目的です。
しかし、ただヘアカットをするだけ、ヘアカラーで髪色を変えるだけが美容師の仕事ではありません。
では、具体的にお客様の期待に応えるために、どの様な仕事をしているのか見ていきましょう。
業務内容
①カウンセリング
まずはお客様がどんなヘアスタイルになりたいのかを聴取します。
写真や言葉でお互いのイメージが合致するように話を進めますが、お客様の言葉通りのスタイリングしかできないようでは、腕のいい美容師とは言えないでしょう。
上手な美容師は、お客様が言葉にできないようなニーズを言外から汲み取り、より良いヘアスタイルの提案をすることができます。
そうしてスタイリングの方向性が決まったら、髪の生え方のクセや、普段のヘアケア方法などを確認していきます。
②シャンプー・ブロー
髪をまっさらな状態に戻すとともに、お客様にリラックスしてもらう効果もあります。
新人のうちは、シャンプーの技術練習から始まります。それだけ基本的かつ重要な業務です。
③カット
事前に決定したヘアスタイルの方向性に基づき、全体のバランスやまとまり具合を確認しながら髪を切っていきます。
自宅でも再現できる様にカットを希望する方が多いです。
④カラー・パーマ
大きく見た目の印象を変える要因です。
薬剤はかぶれや痒みの原因になることもあるので、それぞれのお客様にあった方法で業務を進める必要があります。
上記はあくまで基本的な業務内容であり、ヘッドスパやネイルなど、他のメニューを提供している美容院も多くあります。
その際は各領域のプロと共に仕事をしているか、美容師自身が資格をとって提供しているケースがみられます。
美容師になるためには?
1番気になるのはどうやって美容師になるかですよね。
普通に髪の毛をきるぐらいなら問題ないですが、お金を取るとなると問題になってしまいます。
ここからは、美容師になるために必要な経験や資格について確認していきます。
美容師免許の取得
まず「美容師免許」の国家資格が必要です。
美容学校(昼間部2年、夜間部2年、通信科3年のいずれか)に進学して修了します。
卒業すると、国家試験の受験資格が得られ、その試験に合格すると美容師免許の交付が受けられます。
多くの場合、美容師免許を得たあとは、美容室やヘアサロンに就職します。
アシスタントとして経験を積む
美容師免許を取っただけでは、実際のお客様に対応できる様な実力があるとは見なされません。
就職後にひたすら練習と勉強を続けていくことが求められます。
そうした段階にいる人は「アシスタント」として、先輩美容師のサポートや店内の掃除、シャンプーなどの簡単な仕事を担うことになります。
その後一定の経験を積んだ上で、社内で行われる昇格テスト等に合格すると、やっとスタイリストとしてデビューすることができるのです。
美容師の働き方
美容師は身近な職業であり、志望者の多い職業でもあります。
ただ美容師は意外と大変なんです。
朝は早い、夜は遅い、その中でお洒落もしなければならない。
そう考えるとかなり過酷です。
ここでは、美容師の給料体系や勤務時間について説明します
美容師の雇用形態
正社員、派遣社員、アルバイト、パートが主流ですが、中には店舗に所属せずにフリーランスとして働く美容師もいます。
フリーランスとして働く美容師は、「面貸しの美容師」とも呼ばれ、美容室と雇用契約を結んで、日単位、時間単位で使用料をもらって、当該美容室で勤務します。
自由なスタイルで働けますが、自分の名前のみで集客をしなくてはいけないので、また別種のプレッシャーはあるでしょう。
美容師の給料
アシスタント時代の給料は低めです。
美容師の平均年収は約310万円前後と言われています。
技術や経験などによって年収は大きく前後しますが、一般的に高収入が望める職業とは言えません。
さらに、若手のうちは特に給料は低くなりがちで、アシスタントは正社員でも月給10万円前半にになることもしばしば。
アシスタントになると月給20万円ほどになりますが、それまで何年もかかるケースも多々あります。
ただ、知名度が上がって人気スタイリストになれば、年収1000万円も夢ではありません。美容師の給料は歩合制をとっているパターンもあるからです。
休日、勤務時間はどれくらい?
美容業界は今でも長時間勤務が常態化しています。
そもそもの勤務時間が長い美容院も存在しますが、ほとんどの美容師は、勤務終了後に技術向上のための時間を設けています。
自分で練習をしたり、他のスタッフに技術を教えたりと、その方法は様々ですが、無給で残業をしている状態となります。
アシスタントは特にその傾向が強く、中には休みを返上して練習をしにきている人もいるようです。
最近の時勢を踏まえ、長時間労働をやめようとしている美容院もあるようですが、ある程度の忙しさは覚悟したほうがいいかもしれません。
美容師の将来性
これまではかなりの人気職業であった美容師ですが、今後はどういった動向が予想されるのでしょうか?
美容師の今後の需要について説明します。
今後の需要は?
慢性的に人手不足となっている美容院も少なくないので、資格をもった人が就職先に困るということは今後もおそらく無いでしょう。
しかし、都市部などの人気店は採用倍率も高いので、そこに就職するのはかなりの高難易度です。
さらに最近は、即戦力となる人材を中途採用する美容院も出てきているので、新卒採用の割合は下がる傾向にあります。
早くから知識や経験を積み、広範囲で活躍できる人材になっておくことが求められるでしょう。
グローバル化も!
髪の毛に関しては見た目を大きく左右する要素であり、同時に自分ではケアなどに限界があります。そのため美容師の仕事がなくなることはないでしょう。
また、美容師のスキルは世界共通であるため、自分のスキルを高めれば、海外で活躍することも可能です。
日本人ならではの技術や視点、対応力があれば、より広いステージでたくさんの仕事を受けられるでしょう。
このように、従来の働き方にとらわれないことが、美容としてこれから生き残っていく秘訣と言えます。
美容室の二極化
技術、雰囲気を売りにした高級路線の美容室
スピード、低価格を売りにした低価格路線の美容室
現在、美容室はこの二極化に分かれています。
どちらも私はアリと言えます。
高級路線なら求めるのは癒しです。
技術はもちろん、2時間程落ち着いた気持ちでサービスを受け、カット、カラー、ブローなどをしてもらいリフレッシュし、自分が綺麗になれば最高ですよね。
そういうお客さんもたくさんいます。
逆に早くカットしてもらいたい、髪を切るだけで5000円、8000円、1万円なんてバカバカしい。
15分ぐらいでカットしてもらって1000円-1500円で済ませたいという人も多くいます。
私はどちらも経験してきましたが、実際、人気の高級店だと予約は1週間前でしたし、15分カットですと1時間待ちとか経験しました。
要はどちらも需要があるのです。
なので美容室で働く、もしくは経営するとなれば、まず路線、ビジョンをしっかり決めた上で独自のサービスを考える事が重要と言えるでしょう。
美容師でも100万円以上稼ぐ事も可能です。
やるからには頑張ってみてはいかがでしょうか。
美容師の友達を見てきたイメージ
美容師の友達とルームシェアした事があるのですが、とにかく朝が早かったです。
そして夜が遅かったです。
それなのに給料明細を見たのですが、手取りが10万ちょっとでした。
これが名も知らない美容室なら分かりますが、東京でも誰もが知っている本当に有名な美容室です。
もちろん芸能人もたくさんくるお店です。
その友達はアシスタントでしたのでかなりひどい扱いのように感じましたね。
ヘアスタイリストになる為にいくつかの試験があるみたいで、最短でも3年ぐらいかかるみたいでした。
あの低賃金の中で3年も我慢するなんてなかなか気合いが必要です。
それにお洒落もしなければならないのであの給料で服や靴などを買わなきゃならないとなるとなかなか厳しいです。
私の友達はカードで買っていてかなり返済に苦しそうでした。
それでもヘアスタイリストになって芸能人の1人、2人でもカットできていれば3桁いくぐらいの給料が発生すると思えばやっぱり夢がありますよね。
正直、それができる場所で働いていたのでモチベーションは常に高かったように思えました。
それでもお金も続かず精神的に病んでしまって2年で退職してしまいましたね。
華やかに見える反面、下積みは本当に辛いように思えました。
もちろんその店は本当に有名店でしたので大変な反面、ヘアスタイリストになれば給料に夢がありますが、誰でもヘアスタイリストになる所の給料はそこまで見込めないような気はします。
最終的には自分はどういう美容師になりたいかです。
芸能人などのお客さんを持ちたい場合は有名店に就職する事が必須ですし、好きなようにカットしていきたいと思えばその辺のお店でも全然良いと思います。
それでも勝手な自分の受け止め方ですが、美容師は大変だと思います。
さいごに
いかがでしょうか?
美容師への就職はそこまで困難ではありませんが、年収は低く、しっかりした休日も期待できないのが現状となっています。
ただし、美容師に本気でなりたい方にとっては、将来の展望もあり、お客様一人一人とじっくり向き合って喜んでもらえる仕事であるため、大変やりがいがあるものとなっています。
柔軟な思考力や広い視野、地道に努力する熱意があれば、トップスタイリストして大活躍することも不可能ではありません。
さらに、一度資格を取れば「手に職」がつき、一生働くことができるものでもあります。
「スタイリングを通してお客様の喜ぶかおがみたい」「苦難も乗り越えて、やりがいのある仕事をしてみたい」という方は、是非チャレンジしてみてください。
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