レジャーの際、クラブ活動の試合の時など、その日の天気が良いかどうかは多くの人が気になるものです。
筆者もコロナ前はよく旅行や登山に出掛けていたため、その日の天気が気になり、週間予報を見ては一喜一憂していたことがよくあります。
そう言った天気予報は、気象庁や民間の気象予報士たちが知恵を重ね合って決定し、全国に配信しています。
まだ筆者が幼少のころは天気予報どの制度もそこまで高くなく、1週間先の予報はあまりあてにできませんでした。
しかし、最近では1週間先どころか、10日後の予報も発表され、その制度も高くなってきています。
一方で離島や山の上の天気はまだまだ予想が難しい場合が多く、そういった点は今後の伸びしろであるといえます。
民間の天気予報も気象庁に肩を並べるほどの制度になってきています。
現在NHKの朝ドラで気象予報士のしごとについてのお話が出てきます。
また、小さい頃からテレビで天気予報を頻繁に見ることが多いので、気象予報士を目指したいと考える人たちもいらっしゃるかもしれません。
そこで本記事では、気象予報士という職業にフォーカスを当て、その難易度やなり方、仕事の内容などについてまとめてみようと思います。
気象予報士になる方法や難易度は?
気象予報士を夢見る方も多いでしょうが、なるための難易度はかなり高いと言えます。
気象予報士として仕事をするには、まず気象予報士の資格試験に合格する必要があります。
その試験の難易度は年々上がっていて、最近の合格率は5%前後です。
理解力のある人であれば気象予報士試験は算数であると考えますが、流体力学など高度な物理の知識や詳細な法律の知識がないと合格できません。
選択式の試験に加え、実技試験もあります。実技試験では与えられた情報をもとに天気図などを作成していく必要があります。
芸術的に描く必要はありませんが、正確に書かないと合格できず、学習する上でも挫折しやすいポイントです。
本屋さんやネットショップなどで気象予報士試験の対策本などは買うことができますが、多くの人は数十ページ学習したところで理解ができなくなってしまうのではないでしょうか。
それくらい気象予報士試験への合格は難しいです。
一方で、多くの国家試験は、年齢、学歴や実務経験などが受験資格を得る条件だったりしますが、気象予報士の試験は誰でも受けることができます。
極端な話、小さな子供でも受けることができ、かつて中学生が合格したことがニュースで話題になったこともありますが、ほとんどの場合大人でもなかなか合格できません。
合格しても今度は採用されなければ仕事をすることができません。多くの場合民間の気象会社の採用試験を受けることになるかと思います。
気象庁で働きたい場合、気象大学校への入学を目指すと良いですが、こちらは入試の再合格に必要な偏差値が67.5と、東大京大や国公立医学部に匹敵する難易度のため、いずれにしても気象予報士になるのは至難の業です。
数々の厳しい試練を突破した秀でた頭脳の人たちが集まることで、現在のような高い精度の天気予報が実現しています。
気象予報士で合格した年齢の記録
テレビ等で最年少記録が更新されましたなどありますが、2021年現在での記録は11歳11か月だそうです。
逆に最高齢での合格者というと74歳10か月だそうです。
なので年齢がどうのこうのではなく勉強すれば何とかなるという事でしょう。
もちろん合格率が5%前後という事で高難易度ですが、頑張って観る価値はありそうです。
試験はいつ?試験料は?試験内容は?
気象予報士になる為の試験ですが、年に2回行われています。
ちなみに気象予報士試験の試験手数料ですが、
全科目受験の場合は11,400円、
学科1科目免除の場合は10,400円
学科2科目免除の場合は9,400円となっています。
これは気象業務法施行規則で定めています。
そして気になる試験内容ですが、こちらはマークシート式の学科試験と記述式の実技試験です。
マークシート式の学科試験ですが一般そして実技とそれぞれ15問ずつとなっていてその年ごとに変動があるみたいですが、平均で11問以上、約75%は正解していないと厳しいみたいですね。
これをみてもなかなかの難易度が考えられます。
だからこそ、合格率5%前後の数字になっているのではないでしょうか。
気象予報士は趣味で取得している方も
資格を持っているからと言って気象予報士の仕事に従事している人は10%前後ぐらいです。
え?っと思う人もいるかと思います。
実際に医者、弁護士など難易度が高い試験を合格すればその職業に従事します。
それなのに5%前後の合格率の気象予報士は何故10%ぐらいなのでしょうか。
それは趣味で取得している方もいるからです。
天気が好き、天気が気になるという人はやっぱりいます。
私でさえ毎日天気予報をみますし、自分でも予想していくうちに何故晴れになるのか?雨になるのか?気になる人も出て来るみたいです。
それが徐々に興味から趣味に変わりさらに延長線として気象予報士に変わるのでしょう。
なので気象予報士を持っているからと言って違う職種の方は多いという事を知っておいて下さい。
気象予報士の資格を持っている芸能人
有名なのは石原良純さんですよね。でもよく外れるんですよね。
ただトークが軽快なので聞いてても面白くて分かりやすかったです。
それでは石原良純さんの他にどんな芸能人が気象予報士の資格を持っているのでしょうか。
阿部亮平(Snow Man)
上智大学卒、ジャニーズきってのエリートです。
ちなみに合格したのは5回目だそうです。
エリートでも5回かかると思うとやっぱり大変なんだなと思います。
さらに驚きなのがその時の合格率は4%という事ですごいという言葉しか出てきません。
矢部太郎(カラテカ)
解散していますが、今でもカラテカを名乗っているとの事ですが、矢部さんといえば絵ですよね。
あの絵はすごくほんわかさせてくれます。
天才肌の人も3回目の挑戦でやっと合格したみたいです。
窪塚俊介
窪塚俊介さんといえばお兄さんが窪塚洋介さんです。
IWGPのキングは最高のはまり役でした。
その弟さんですが、窪塚俊介さんも最近ドラマ等で活躍されていますよね。
慶應義塾大学卒という事で頭は良かったのでしょう。
顔も良くて頭も良いなんて本当に羨ましいです。
春風亭昇吉
この人はすごいですよ。
なんと東大卒です。
春風亭と名乗っているのでもちろん落語家です。
ちなみに師匠は笑点司会の春風亭昇太さんです。
落語家でも気象予報士の資格を持っているんですね。
気象予報士の仕事内容は?
気象予報士の仕事は、気象衛星などから送られてくるデータ、各観測所のデータなど、膨大な量のデータをもとに過去の統計、その土地の特徴などを考慮して可能な限り正確な天気予測をすることがメインの仕事となります。
気象予報士試験で合格するのに必要な高度な知識は気象予報士として働く限り生涯にわたって必要で、さらにより高い精度を実現するための提案なども必要になってくることでしょう。
また、注意報や警報、特別警報といった災害情報を出し、大雨などの激しい気象現象を的確に予想することにより、危険な場所に住んでいる住民にいち早く安全な場所への非難を促す、落雷の危険性を伝える、乾燥による火災発生への注意を促すなど、時には人命にかかわるような重要な任務を行うこともあります。
そういったところで予想が不正確だと被害が甚大なものになってしまいます。
災害が予想されるときに、「土砂災害警戒情報」などを出すこともありますが、それに伴った避難指示や避難勧告は自治体が出すことになっています。
自治体側は天気の専門家でないため、時には連携が必要となることもあります。
最近静岡県熱海市で大規模な土砂災害が起こり、複数の尊い命が奪われてしまいました。
この時気象庁は土砂災害警戒情報を出していましたが、市町村は避難指示を出さず、その対応が正しかったかどうか疑問視されています。
ここで気象庁と市町村の連携がもっとうまくいっていれば被害は少なく済んだかもしれません。
気象予報士という仕事は、単にレジャーをする人のためだけでなく、こういった重要なものも含まれています。
気象予報士は稼げるの?儲かるの?
厳しい国家試験の合格し、さらにその中で求人があってかつ採用されなければならない、非常に高度な知識を使って分析を行い、時には人命にかかわるような重大な任務もある、そういった仕事の特徴から、気象予報士というとかなり収入が多いと予想される方も多いでしょう。
ただ、実際のところはそれほどでもないようです。
入社したてでは年収は400万円にも届かず、平均的な場合30代で500万円の到達するかどうか、といったところなので、おおよそ中小企業の社員並みの収入ということができます。
任務のわりに少ないと感じる方が多いのではないでしょうか。
フリーとして独立したり、容姿やトークに自信がある場合はタレント性のある「お天気キャスター」として活動することで、その収入を伸ばすことも可能です。
全体として給料はそう高くないですが、小さいころから天気に関心をもっていて、見事に気象予報士になれれば、多くの人に役立つ大変やりがいのある仕事ということもできます。
近年は異常気象でゲリラ豪雨が多くなってます
ゲリラ豪雨という言葉はよく耳にするのではないでしょうか。
本当に最近多いです。
夕方ぐらいになると急に暗くなり桶をひっくり返したような雨が降ります。
予報では1日中晴れだったのにほんの1時間だけ雨、その後快晴になんて事も。
温暖化の影響でこういう異常気象も多くなってきているのではないでしょうか。
そうなれば私たちが思う事は、1時間でも2時間でも前に今いる地帯でゲリラ豪雨を教えてくれモノが欲しいという事です。
でも、、、、
流石日本です。
日本気象協会が2020年7月にリリースしたアプリで”tenki.jp Tokyo雨雲レーダー”というのがあり20分前から上空の強い降水域をいちはやく教えてくれます。
完全無料、登録不要なので是非ともこのアプリを活用してみてはいかがでしょうか。
さいごに
本記事では、気象予報士という仕事についてまとめてみました。
気象予報士を目指して学習されている方は、その内容の難しさにくじけそうになることもあるかもしれません。
一方でその夢をかなえた後は大きなやりがいのある仕事に就ける可能性があります。
また、気象予報士の知識を持っていると、日常生活でも大変便利です。にわか雨が来そうな状況などを自分で判断できると、出先で雨に濡れてしまうリスクなどを減らすことができます。
非常に狭き門ですが、学習されている方の成功を心より祈っております。
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