駅前などでギターを弾いて活動をしているミュージシャンを見かけることも多いですね。
場合によってはファンの人が聞いているケースもあります。
こういった活動をしている人の多くは現在まだ売れていない、下積み時代のミュージシャンであることが多いです。
いつかビッグになりたくて、人通りの多いところでなるべく多くの人に聴いてもらうために活動をしているのでしょう。
ひょっとしたら偶然通りかかった音楽業界の人にスカウトされて有名になれるかもしれない、そういった可能性も夢見ていることでしょう。
そこで本記事では、路上ミュージシャンがテレビで活躍している大物ミュージシャンのようにビッグになれる可能性や、路上ライブにて稼ぐ方法をまとめてみたいと思います。
ミュージシャンを夢見て路上ライブなどを行っている方に少しでも参考になれればと思います。
路上ミュージシャンがビッグになることは年々厳しくなっている
コブクロのように、かつて路上ライブから人気が出て有名になったミュージシャンも存在しますが、そういったことは徐々に難しくなってきているのが現状です。
しかしそれはミュージシャンにとって悲報ではなく、昔よりもチャンスが増えたことに由来します。
ミュージシャンへの道を切り開くには、昔はスクールや事務所に所属するお金がない場合路上ライブでファンを集めるのが唯一の手段でもあったので、音楽関連のプロデューサーもそういった人のスカウト活動をすることも多かったです。
でも、現在はインターネットが普及し、だれでも簡単にお金をかけずにYoutubeやブログで自分の音楽を配信することが可能になりました。
その中でミュージシャンの育成を目指すプロデューサーも、路上ではなくインターネットで探すようになってきました。
また、人通りの多いところで路上ライブを行えば確かに多くの人に聴いてもらうことはできますが、なかなか足を止めて自分の演奏を聴いてくれるほど時間がある人も少なくなってきています。
また、一般の人たちの路上ライブを見なくともネットで無料でいろいろなミュージシャンの音楽を聴けるようになったのでそちらに移行する傾向があります。
さらに新型コロナウイルスの流行も加わり、人と人の接触が避けられるようになった今、路上でライブを行ってファンを集めることも難しくなってきました。
路上ライブを行うことによるメリットは?
ミュージシャンが路上ライブを行うことでどのようなメリットがあるのでしょうか。
ライブハウスい人を集めて音楽活動をすれば、それなりのお金がかかります。
人気のあるミュージシャンであれば、チケットを有料で販売して黒字化することも可能ですが、売れていない場合会場費用のほとんどを自分で払う必要があり、赤字が重なって夢をあきらめざるを得なくなるかもしれません。
それと比較して、路上でライブを行えばお金をかけずに自分を表現できます。
それが最大のメリットといえるでしょう。
ライブハウスではそこに集まった人にしか音楽を届けることができませんが、路上で行えば不特定多数の人に聴いてもらうことができます。
さらに、大衆の前で自分を表現するということはかなり勇気がいることでもあります。
見事に夢がかなって人気者になれた場合、とてつもなく多い群衆の前で音楽を披露することになります。
そのためお練習にもなるのが利点です。
近年ネットが普及して厳しくなったとはいえ、やはり画面越しで音楽を聴かせるよりも直接聴かせた方が自分の音楽は大衆に響きやすいです。
路上ライブを行うことによるデメリットは?
路上ライブによるデメリットは、上述した通りそこからビッグになれる可能性が年々低くなっていることのほか、人によっては迷惑に感じてしまうという点があります。
どれほど一流のミュージシャンでも、その人の音楽やジャンルが嫌いな人も一定数は存在しますし、音楽自体が嫌いな人も中にはいます。
そのような人たちにとって、路上ライブというものは聴きたくもないものを聴かされていることにほかなりません。
また、音楽が好きな人でも聴きたいと思うときと思わないときがあります。
寝ようと思った時に家の近くで大声で歌われると誰でも迷惑に感じてしまいます。
くれぐれも音のエチケットはきちんと守らないと、苦情を言われたり場合によっては嫌がらせを受ける可能性があります。
また、公道で一般の通行を妨げるような方法でライブを行うことは道路交通法に接触します。
自分の活動が道路交通法に接触するようなものなのかどうかの線引きは非常に難しいことが多く、問題ないと思っていても突如警察などから撤収を命じられることがあります。
ですので、路上ライブを行う場合は私有地や私道で、その地の所有者の許可を得て行うことが無難です。
路上ライブのマネタイズの方法は?
なかなか大きく稼ぐことが難しい路上ライブですが、マネタイズをする方法はいくつかあります。
路上ライブは、偶然通りかかった人が偶然聴かされるものなので、ライブ自体を有料にすることはできません。
一般的なのは「おひねり」を集う方法です。自分の演奏を聴いて感動してくれたらお気持ちをお願いする形ですね。
他にはそこでCDの販売をするという方法もあります。
CDを出版するような財力がなくとも、CD-Rなどに自前で収録したものを売ればCD-R代だけの出費で済みます。(1枚100円もしません)
ただいずれの方法も人を集めなければ実現できませんし、それだけで生活ができるほど稼ぐことも困難です。
やはり路上ライブを行いつつも、インターネットを使って自身の活動を広めていくことがビッグになるためには必要不可欠でしょう。
路上ミュージシャンで成功した人、バンドマン
昔の人は路上ミュージシャンから成功している人は数多くいます。
最初はゼロ、数人程度がいつの間にか何万人も集まる程のバンドマンになれば夢がありますよね。
それが最終的な成功なんだと思いますが、そこまでいきつくのに長い年月、そして色々な挫折があったのだろうと思います。
その中で有名なバンドマンを簡単に紹介していきたいと思います。
コブクロ
コブクロで代表曲は”蕾”ですか?それとも”桜”、”流星”などなどたくさんでてきます。
黒田俊介さん、小渕健太郎さんがハモる歌には心を打たれます。
その2人は実は路上、ストリートミュージシャン出身。
ちなみに背の高い黒田さんはギターを弾いてたみたいですが、あまりにも酷かったみたいで小淵さんがギター担当になったみたいです。
ゆず
横浜市中区伊勢佐木町の横浜松坂屋前で毎週日曜日に路上ライブを行っていたそうです。
もちろん最初はお客さんはいません。
ただ続ける事で徐々に認められ、最後には人が集まりすぎて路上ライブができなくなってしまったという伝説があります。
いきものがかり
吉岡聖恵さん、水野良樹さん、山下穂尊さんの3ピースのバンドグループです。
小田急線の相模大野や本厚木、海老名を中心に路上ライブを行われていたそうです。
そこからのスタートそして今に至る成功の物語は誰もが知っている事なのではないでしょうか。
ALEXANDROS
代々木公園など色んな所で路上ライブをされていたという事で、最初は数人程度、それが今では数万人も熱狂させられるほどのバンドマンに成長しました。
ももいろクローバーZ
最初はふざけたグループだなって本気で思っていました。
ワゴン車1台で色んなところを回っていたみたいです。
結成してからメジャーデビューまでに大体2年かかったそうですが、それが今では普通にテレビにでてCMにまで抜擢されています。
そう考えるとすごい努力をしたんだなって本気で思います。
最初にふざけたグループと思っていた自分が恥ずかしいです。
狩野英孝
狩野英孝も一応ミュージシャンとして活動していた時があったみたいです。
驚くのが、いきものがかりよりお客さんが集まっていたみたいですね。
それはいきものがかりも認めています。。
今では芸人として成功されていますが、狩野英孝はとてつもない人なのかもしれません。
路上ミュージシャン、ライブなど需要も少なくなっている?
昔は自分の音楽を聴いてもらう方法は路上での弾き語り、ライブ会場などしかありませんでした。
現在はSNSの普及により手軽に音楽をアップロードできるようになり多くの方にリーチできるようになっています。
さらに無料でライブ配信もでき、そこから投げ銭という形でお金も稼げるようにもなっています。
ここまで来ると路上ミュージシャンだけではなく、ライブをしていたバンドマンも徐々にオンラインのライブに切り替わってくる可能性もあります。
実際に名もないミュージシャンであれば路上、ライブなどの音楽活動で集まるお客さんの数は知れています。
またライブですと会場を抑えなければならず、お金もかかります。
その点、ユーチューブ、インスタ等の配信ですと無料ですよね。
またお客さんも遠出をする事なく家で観れるためすごく楽です。
路上・ライブ会場で10人ぐらいしかあつまらないバンドでもSNSなら100人、1000人と集まる可能性もあり、ネット配信なのでその数は青天井となります。
そうなると段々路上ミュージシャン、ライブなども需要が少なくなる可能性はありますね。
またコロナ禍においてSNSなどの配信がすごく楽というのを皆が気付いてしまった事もあり徐々に音楽のあり方も変わってくるのかもしれません。
ただ路上ミュージシャンやライブでの良い所はその場の熱を感じられるという事です。
生で聴け、そしてその場の空気を感じられるというのはSNSでは味わえない事ではないでしょうか。
なので完全に需要がなくなるわけではなくしっかりと個性を出しながらSNSとの共存でうまく両方とも活用するのがいいのかもしれません。
さいごに
本記事では、路上ミュージシャンが売れる可能性や稼ぎ方、長所短所などをまとめてみました。
実際路上ライブだけで大きく稼いだり大物ミュージシャンに転身することは厳しくなってきていることをお判りいただけたのではないでしょうか。
一方でインターネットの活用などを中心に多くの方法を組み合わせながら、その1つとして路上ライブという形をとることで、ミュージシャンとしても可能性を広げることも可能です。
ミュージシャンを志す人は、是非とも夢をあきらめずに頑張って頂きたいものです。
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