旅行や出張などで飛行機を利用される方も多いかと思います。俗に飛行機はマイカーや他の交通機関などと比較しても安全性の高い乗り物といわれています。
一生涯毎日飛行機に搭乗したとしても死亡事故に遭遇する確率はかなり低いといわれています。
一方、確率的に極めてまれだとしても富士山やエベレストよりもはるかに高い上空を飛行するので、ひとたび事故が起きると大惨事になりかねません。
その状態で高い安全性が確保されているのはパイロットなどの卓越した技術があるからにほかなりません。
パイロットという職業は子供から学生さんまで多くの人が憧れる職業の一つではないでしょうか。
そこで本記事では、実際にパイロットになったらどの程度稼げるのか、パイロットになるのはどのくらい難しいのか、どのような人に向いていてどのような人に向いていないのかなどをまとめてみたいと思います。
パイロットはどのくらい儲かるの?
パイロットという職業は、多くの人命を預かる仕事であり、相当な技術を要求されるため、見事にその職につけた人はかなり高年収が狙えると考える方も多いと思います。
実際パイロットの平均年収は平均的なサラリーマンの4倍ほどで、これは国会議員に近い収入で、医者よりも高くなっています。
就任1年目でもすでにサラリーマンの2倍ほどはあるといわれています。
パイロットという職業につけば、片働きで家族5~6人は余裕で養うことができます。
世間的にも「かっこいい」というイメージがあり、そのうえ高年収ですから、多くの人が憧れるということも納得がいきます。
パイロットの平均年収は?
パイロットの平均年収はいくらなのか知りたいですよね。
それは厚生労働省の賃金構造基本統計調査で確認する事が可能です。
そこでの記載によるとパイロットの平均月給が約122万円、そしてボーナスが平均120万円となります。
簡単に合計すれば年収は平均で1500万円以上となります。
ちなみにこれは平均年齢:39.4歳、勤続年数:10.3年の場合によります。
さらにANA、JALそしてLCC(格安航空)で会社毎年収が異なります。
もっとも高いのがJALで2000万円強、そしてANAが1900万円強、LCCの場合は平均でも1000万円前後は可能です。
簡単に言えばパイロットという職業は儲かるという事です。
パイロットになるのはどれくらい難しいのか?
高収入が期待できる分、就任するのは非常に難しいです。それは、必要とされる能力が多岐にわたるからです。
パイロットには、航空機捜査のための複雑な機械操作はもちろんのこと、英語を話す能力、突然の不測の事態に冷静に臨機応変に対応できる能力など、運動神経、知識共に高いものが要求されます。
パイロット就任への最も一般的な方法は、航空大学校に入学することです。
航空大学校は入学自体の難易度が高く、学力に関しても早慶明や関関同立といった大学の合格偏差値に匹敵する実力が必要と考えられます。
それに加え厳しい身体検査があります。
健康状態の検査に加え、作業の速さや正確さを計測するような特殊な試験も行われます。
入試倍率も約8倍で、一般的な大学よりも高くなっています。
見事に合格できれば、高確率でパイロットになることができますが、入学後も厳しい訓練を受け続けなければならず、挫折する人も一部はいます。
航空大学校に入らずとも、航空会社に就職してからパイロットに必要な資格を取得することもできますが、こちらも同じくらい、もしくはさらに難しいと考えられます。
ANAやJALといった有名な航空会社は採用されることが難しく、就職内定を勝ち取る人のほとんどは有名大学の学生さんのようです。
これらのことから、パイロットになるのはかなり高い能力が要求されますが、安定した生活が望めるため、目指す人にはぜひ頑張ってほしいものです。
パイロットに向いているのはどんな人?
パイロットを目指す全ての人がパイロットになれるわけではありません。
学力が良くないと難しいですし、またパイロットになる為には色んな訓練もあります。
それに耐えられる力も必要になります。
では、どのような人がパイロットという職業に向いているのか、いくつか紹介してみたいと思います。
プレッシャーに強い人
最近では「飛行機が大きく揺れても運行の安全に支障はありません」とアナウンスされることも多いですね。
飛行機は安全性の高い乗り物といわれますが、離着陸時や気流が不安定な場所を飛行しているときは、乗客でも緊張することが多いです。
登場しているだけでも人によっては恐怖を感じることを考えれば、ましてやそれを操作している身の人のプレッシャーというのは計り知れないことがお分かりになるかと思います。
どんなベテランのパイロットでも離着陸時は相当緊張しています。そんな強いプレッシャーに一生涯耐える強い精神力が必要です。
健康で運動神経の高い人
自動車でも運動神経の良い人ほどスムーズに免許を取得していますね。航空機の操縦士となればなおさらです。
また、健康面も重要です。上空でパイロットが急に病気の発作を起こすと安全に支障をきたします。
発作を起こすような持病がないことはもちろん、普段から病気にならないような健康的な生活習慣を心掛けていることも重要です。
ちなみにパイロットのトレーニングでは椅子に座りグルグル回されるトレーニングもあると聞きます。
そうなると三半規管が弱い方はもしかすると向いていないのかもしれません。
学力(特に英語)が高い人
上述したように、航空大学校に入学するのも、航空会社に就職できるような大学に入るためにも、高い学力が必要です。
そのなかでも英語力はパイロットとして働くには一生涯必要です。
航空管制官とのやりとりやお客さんとのやりとりで英語は必ず必要です。緊急事態時はなおさら必要ですので、平均的な大学院卒の英語レベルでは通用しません。
最終的にはほぼネイティブと変わらない英語力が求められます。
パイロットに向いていない人は?
残念ながらパイロットに向いていないのはどのような人にあたるのでしょうか。まず上述したいくつかの条件に1つでも当てはまっていないと厳しいといえます。
プレッシャーに弱くすぐ混乱しやすい人、生活習慣が不規則な人や運動が苦手な人学力が平均レベルかそれ以下の人は、相当鍛錬するか他の職業を目指すことが望ましいでしょう。
万が一の緊急事態の時も冷静に対応しないと、乗客はより不安になってしまいます。そんななかですぐ気が動転してしまうような人はパイロットとしては致命的だと思い明日氏、そのようなパイロットは見たことが無いかと思います。
高収入で多くの人が憧れる職業ではありますが、実際に向いている、慣れる人というのはごく一部であるという厳しい現実もあります。
パイロットは危険なのか
今の時代において飛行機というのは安全であると言われています。
アメリカの国家運輸安全委員会 (NTSB) の行った調査では、航空機に乗って死亡事故に遭遇する確率は0.0009%である。 米国内で自動車に乗って死亡事故に遭遇する確率は0.03%なので、その33分の1以下の確率となる。
ウキペディアより引用
数々の事故の歴史においてその中で色々と学んでいるものがあります。
だからこそここまでの数字になってきたのではないでしょうか。
今はほとんどが自動制御です。
手動で運転する事も限られているのではないでしょうか。
昔とは違い本当に安全になっていますのでその辺は安心して良いのではないでしょうか。
ただ何が起こるか分からないのが空の状態です。
突然、乱気流なども発生する場合もあります。
そういう時には冷静に判断し最良の判断をする必要があるのかもしれません。
パイロットに求められるもの
パイロットに求められるものとして1番重要なのはどんな事が起きたとしても冷静に対応できる力ではないでしょうか。
今の時代、いくら自動で制御されているからといっても絶対に安全とはいいきれません。
もちろん考えられるリスクについては事前にシミュレーションはしていると思いますが、想定外の事も多々あるはずです。
そういった時にいかに冷静に対応できるかがパイロットとしての資質なのだろうと思います。
操縦桿を握るという事はクルー、そして乗客の命も託されるという事なのです。
パイロットは夢の職業
パイロットになるにはとてつもない勉強、そして努力が必要になります。
それが全て重なりようやくパイロットになれるのです。
なのでパイロットを目指す人はあまりお金の事を考えていないのかもしれません。
必死に勉強していれば、稼げる、稼げないという概念ではなく生活できるのかどうかぐらいでしょう。
常に勉強の為、遊んでいる時間、お金を使う暇もないように感じられます。
そうなるとパイロットになりたいという方は稼ぎたいという意味合いよりも夢だから目指しているという人も多いのかもしれませんね。
またそこまでいくのにお金だって相当必要です。
勉強に対してのお金、さらには外国に行き経験を積んだり試験をしたりなどでさらにお金がかかるのではないでしょうか。
そういった部分を考えてビジネスというよりはプロ野球選手みたいなイメージで夢の職業的な感じだと思います。
さいごに
当記事ではパイロットという職業について、収入や難易度、なり方、向いている人や向いていない人についてまとめてみました。
誰でもなれるという職業ではありませんが、見事に就任できれば生涯安定した生活が期待できる夢のある職業でもあります。
本気でパイロットを目指されている方は、夢がかなうまでの間も、かなった後も大変なことが沢山待ち受けているかと思いますが、旅行をする人、出張をする人など、多くの人い役に立つやりがいのある仕事でもあります。
勉強されている方はぜひ頑張って頂きたいです。
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