みなさん、公務員という職業についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。
日本の景気がいいときはあまり公務員にスポットが当たることはありませんが、景気が悪くなってきた時、会社員働いていれば、仕事が少なくなったリ場合によっては解雇されるリスクすらあります。
今はコロナのせいで日本全体が不景気です。そんな時、基本的に犯罪行為などをしなければ解雇されない公務員というのはあこがれの職業の1つになりやすいです。
公務員という仕事にあこがれるのは問題ありませんが、状況がエスカレートすれば、公務員が妬みの対象となり、「彼らは楽して自分たちの税金を吸い上げ、高額な給料をもらっている」といった風潮が広まり、公務員が差別の対象となってしまうこともあります。
では本当に公務員は会社員よりも本当に仕事が楽で高収入なのか、公務員としての働きがいとは何かを、本記事では考えてみたいと思います。
「公務員は高収入」は正しいのか?
ブラック企業に働いて苦しんでいる人や、不景気で会社からのボーナスが下げられた、などという人にとって公務員は嫉妬の対象となるかもしれません。
たとえば公立中学校の教師の場合、平均の年収は600万円ほどといわれています。
確かに平均400万円台の会社員と比べれば高い水準ではあります。
一方で会社員の場合出世街道を上り詰めれば年収1000万円を超えることもありますが、教員の場合、学校の校長先生ですら平均年収は800万円台で、出世してもそれほど上がらないのが特徴です。
教員や国家公務員などは比較的給料が高いですが、会社員よりも給料が低い職種もあります。
たとえば公立保育園の保育士の平均年収は400万円もありません。
さらに公務員は副業ができないという制約があります。
会社員の場合社則として「副業禁止」が掲げられているところもありますが、副業により業務に著しい悪影響を与えたり、会社に悪影響を与えるような副業を行っているといったことがなければ、副業をしたことが理由で解雇するのは不当解雇になる可能性が高いです。
一方で公務員の副業は国家、もしくは地方公務員法違反となり、減給などの処分が科されることもあります。
副業禁止の会社で副業してもばれなければ問題ありませんが、公務員の場合は違法行為となってしまいます。
たとえ公務員だけの給料では将来が不安であっても、副業に手を出すことはできません。
会社員よりのいく分給料は高くとも、副業ができないために生活が苦しくなる可能性もあります。
公務員は楽な仕事なのか?
「公務員は楽をしている」とねたむ会社員の人も多いですが、これも誤解です。
公務員の中には様々仕事があり、その大変さはそれぞれ違いますが、激務であったり、毎日のように深夜産業になるようなこともあります。
たとえば教員や保育士であれば、人を相手にした仕事です。子供は何をするのか読めないことが多く、とっさのことに対応しなければならないので常に気を引き締めていないと勤まりまりません。
子育てをしたことがある方なら、育児の大変さはお分かりかと思いますが、それが2人や3人ではなく何十人の世話をしなければならないとなると、その大変さは計り知れないものです。
中学校や高校となると、生徒は先生よりも体力がある状態となり、ときには教師に対して暴力をふるうような不良生徒が出てくることもあり、危険を伴う職業でもあります。
公務員は楽をしているというのは完全な誤解であることがお分かりいただけるかと思います。
職種によっては有休もとりにくかったりします。みなさんが学生のころ、病気以外の理由で先生が休むところを見たことがある人はかなり少数だと思います。
特に保育士や教員など人間を相手にする職業は有休は実質禁止されているようなものです。
受験生の担任をした場合、休日にバカンスに出かけるだけで問題行為と指摘されることもあります。
このあたりはやとわれの会社員ではあまり考えられない大変さではないでしょうか。
公務員に労働基準法はない
ご存じでしょうか?
公務員には労働基準法というのが対象外です。
なのでいくら仕事をしても違反ではありません。(国家公務員と地方公務員で一部例外はあります)
国家公務員は原則として、国家公務員には労働基準法が適用されません。
地方公務員の場合ですが、地方公務員法第58条第3項の規定にある通り、一部の労働基準法が適用されます。
但し同項で一部の規定が除外されているため、労働基準法が適用される箇所と適用されない箇所があります。
ちなみに地方公務員ですが、県や市の職員、公立学校の教員、消防士などになります。
ほぼほぼ公務員は仕事があれば出勤しなければならず、嫌な仕事を押し付けられても何も文句は言えずに働き続けなければなりません。
私の知り合いで役所の公務員はコロナ対応、災害、選挙が重なり3週間ぐらい連続で働いていると聞きました。
民間の会社でしたらアウトですが、公務員には労働基準法が適応外なのでしっかり働かされます。
公務員の中にも仕事ができる人とできない人に分けられる
これは民間の会社でも同じです。
仕事ができる人は常に忙しいみたいです。
逆に仕事ができない人はとても暇みたいです。
しっかりした学歴があったとしても働いてみないと分からないものです。
働いてみてしっかり社会の適応能力があるかどうか、そこで適応できない人はおのずと楽な所に回され仕事ができる人は忙しい所にいくみたいです。
但し、公務員は階級制なので仕事が忙しい、忙しくないに関わらず給料は一緒です。
なので私の知り合いは暇な公務員は辞めさせればいいと嘆いていました。
もちろん公務員は安泰ですが、公務員の中にもそういう考えの人はたくさんいるのでその辺は考えていかなければいけない問題なのかもしれませんね。
公務員は愚痴を言われ続ける職業
公務員は何もしてなくても常に愚痴を言われ続けられます。
これは本当にしょうがない事です。
何故と言われれば税金で食っているからでしょう。
”公務員はいいよね”という根底があるからです。
でも働いている公務員はしっかり人の為に働いています。
土日の出勤は当たり前という人も周りには数多くいます。
一生懸命国民の為に頑張っているのに自分が関係する省庁で何か不祥事が起きれば叩かれるというのは本当にやるせないと思います。
テレビ等、ニュースなどで公務員の不祥事など取りざたされていますが、あれは一部の人であり、公務員は日々頑張っています。
別に公務員を擁護するつもりはありませんが、知り合いの公務員は本当に汗水たらして、さらに窓口に立てば市民から罵倒されそれでも頑張っています。
だからこそいくら税金で給料をもらっているからと言っても私は絶対に公務員に対して文句は言ってはいけないと思います。
それでも公務員は多すぎる
公務員の中でも話題に出る事みたいですが、仕事をしない人は公務員を辞めさせるべきだと思います。
本当にこの人何をしているの?っていう人はたくさんいるみたいです。
そんな人と何故同じ給料なのか?公務員でもそういう事を考えるみたいです。
私はそういう人に関してはクビにするかもしくはパートや派遣などに変更するべきだと思います。
働いている人は働いています。
だからこそ働いている公務員に申し訳ないのではないでしょうか。
現行の法律ではなかなか辞めさせる事はできません。
いくら公務員が安泰だからと言っても税金で給料を払っているのですからやっぱり働いている人にそのお金をまわしたいと思います。
是非ともそういう法律もしっかり整備してもらいと切に願います。
公務員になれれば生涯安定なのか
市町村や都道府県、国の管轄にあるため潰れてしまうこともなく、公務員は基本的に法律違反などを起こさなければ解雇されることはまずないといわれています。
現状ではおおよそそのようですが、自治体が財政破綻をしてしまうことはたくさんあります。
北海道の夕張市が破綻したことも有名ですね。現在の北海道鈴木知事は、以前は夕張市長でしたが、その際自分自身の給料を高卒の新入社員並みにしたうえで、市の職員の給料を大幅カットしたため、辞職してしまった市役所職員も多くいました。
財政が危機的状況の市町村は他にもたくさんあるので、生涯仕事を失わないという保証はありません。
公務員はどのような人に向いているのか
上述した通り公務員は決して会社員と比べて楽をしているわけではありませんが、一方でやりがいのある仕事も多いです。
高い学力があってかつ人と接することが好きな人は、教職員や保育士などに強いやりがいを感じます。
仕事は大変ですが、もし子供が好きならいっそう生徒は可愛く感じられ、仕事を好きになる人も多いです。
市役所などの職員も、市民と直接接して行政サービスなどを行うため、自分が世の中の役に立っていることを強く感じることができます。
一方で「会社員より楽で給料が高そう」などと考えている人は公務員には向きません。
まずそういった人は採用試験に受からないと思いますが、もし受かったとしても勤まらないのでやめておいた方が良いでしょう。
それと公務員に必要な事としてメンタルというのは1番です。
やっぱり愚痴や文句は絶対言われます。そして意図しない部署にもまわされます。さらに上司もコロコロ変わります。
そうなる色んな人と付き合わなければならないのでメンタルが必要になってくると思います。
だからこそどんな事においても図太く生き抜いていく事が公務員にとって必要な事なのかもしれません。
一生安定でいたい方は絶対に公務員です
公務員がクビを切られるという事はまずありません。
私の知り合いも公務員をしていますが、一生安泰でしょう。
そしてその知り合いも言っていましたが、全然仕事ができない人も全くクビになる感じがないみたいです。
その部署で使えなければ、他の部署に行くような感じで、さらにそれでも使えなければ誰でもできるような部署にまわされるみたいです。
そんな人に税金で給料を払っている事自体おかしな話しですよね。
それでも何か問題を起こさない限りはクビにできませんし、公務員の場合は入ってしまえばこっちのものといった感じではないでしょうか。
公務員の中でもできない人は絶対クビにするべきという風に言っているみたいですが、やっぱり歳を重ねるごとに階級制で徐々に給料が上がっていくので何もしていない人、している人が同じ給料というのが納得いかないと言ってました。
本当にその通りだと思います。
ただそれでもクビにならないという事は公務員は本当に一生安泰だという事の裏返しだと思います。
さいごに
本記事では、不景気になると嫉妬の対象となりやすい公務員について、世間の誤解を解くとともに、各種公務員の仕事のやりがいやどのような人に向いているか、といった点を考えてみました。
公務員の中に楽な仕事は1つもありませんが、社会にとって非常に重要な仕事ばかりです。
多くの市町村で公務員に新しくなるには年齢制限が設けられていて、30歳を過ぎると厳しくなってくるのも実情です。
学生さんやまだ若い方は職業選択の1つとして公務員を考えてみても良いかもしれません。
一口に公務員といっても様々な仕事がありますので、その中からどれが自分に合っているかしっかり考えてながら就職活動をしていくとよいでしょう。
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